来週の日経平均、波乱要素なければ上値試す展開

2009年 05月 1日 19:38 JST
 

 [東京 1日 ロイター] 来週の東京市場は大型連休の谷間で立会い日数は2営業日と少なく、市場参加者は限られる。ただ米銀を対象とするストレステストの結果に波乱の要素がなければ、日米の景気回復期待が持続、日経平均は上値を試す展開が予想される。

 ただ、新型インフルエンザの感染拡大で経済への影響が懸念される事態になれば、相場のかく乱要因となる。 

 日経平均株価の予想レンジは8700円─9200円。 

 国内の3月鉱工業生産(速報)が事前予想を上振れたほか、米経済指標の一部にも改善傾向がみられることなどから、日米で景気回復への期待が高まっている。米自動車大手クライスラーが30日、連邦破産法11条の適用を申請したが、株式市場への影響は限定的だった。1日の東京株式市場では日経平均が一時9000円を回復している。

 来週は大型連休の谷間で、基本的には様子見ムードが強いものの、「クライスラーの問題を乗り切ったことで、目先の懸念材料はなくなった。GMGM.Nに関しては1カ月の猶予がある。ストレステストの結果公表を無難に通過すれば、景気回復期待を背景に一段の株高が見込める」(大和証券投資情報部長の多田羅信氏)との声が出ている。

 関係筋によると、米当局者は主要19行を対象に実施したストレステストの結果について、概要ではなく各行ごとの結果を公表する方向で検討する一方で、審査結果の発表は当初予定の5月4日ではなく、6日にずれ込む見通しになった。「時価会計の緩和や引き当て軽減などの措置が取られるため、ハードランディングにはならないだろう」(準大手証券ストラテジスト)とみられ、波乱を予想する声は少ない。

 3月期企業の決算発表は、これまでのところ市場にショックを与えるようなものは出ていない。「大きく下振れることも警戒されたが、2010年3月期の減益予想は想定の範囲内だ。下期回復シナリオの信頼性に問題はあるものの、株式市場はかなり悪材料を織り込んでいる」(新光証券マーケットアナリストの高橋幸男氏)という。決算スケジュールでは、7日に任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)、三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)、丸紅(8002.T: 株価, ニュース, レポート)、8日には東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)、TDK(6762.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ(7203.T: 株価, ニュース, レポート)などが発表予定となっている。

 米国の経済統計では、1日の4月ISM製造業景気指数、5日のISM非製造業景気指数などが注目されている。米国株の反応次第では連休明けの日本株にも影響を与えそうだ。新型インフルエンザについては、「感染拡大が直ちに世界経済や株式市場に大きな影響を与える可能性は低い」(大手証券)との見方もあるが、事態の進展によっては、実物経済に影響を与えかねないため注意を要する。

 (ロイターニュース 河口 浩一記者)

 
 
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