外為市場、焦点はストレステストとECB政策発表

2009年 05月 2日 15:26 JST
 

 [東京 1日 ロイター] 来週の外為市場の焦点は米ストレステスト(健全性審査)結果発表や欧州中央銀行(ECB)の政策発表。ともに事前の織り込みがある程度進んでいるため材料出尽くしで前者はドル買い、後者はユーロ買いになる可能性が指摘されている。

 一方で、個別行の増資規模やECBの非伝統的措置への踏み込み方次第では逆の動きになる可能性もあるが、その場合も含め、ドル/円、ユーロ/ドルともレンジ内の動きにとどまるとみる声が多い。東京市場は大型連休で水曜まで休場となるため、この間の新型インフルエンザなどのニュースフローにも注意する必要がある。

 予想レンジはドル/円が96.00―100.00円、ユーロ/ドルが1.29―1.35ドル付近。 

 <6日の米ストレステスト結果で悪材料出尽くしとの予想も、株価の反応にも注目> 

 市場で注目を集めるストレステストの結果発表は、当初予定されていた5月4日ではなく、6日にずれ込む見通し。各行ごとの結果を公表する方向で検討されており、必要とされる資本水準について、銀行部門だけでなく親会社レベルでも公表される公算が大きい。バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)など審査対象となった銀行の一部は大規模なノンバンク子会社を抱えており、今回の審査に含まれているとしている。

 資本不足が指摘された銀行に対して、当局者はまず、優先株の普通株への転換により増資を試みるよう指示するとしている。他の資本よりも柔軟性があり損失を吸収しやすい普通株を当局は重視する方針。また、優先株の普通株への転換で増資を行うことで、政府が追加支援の資金を議会に要請する可能性は低くなるとみられている。

 市場では、「懸念されていたストレステストの結果が明らかになることで、いったんは悪材料出尽くし。ドルの上値を確認することになるが、100円を超えることはないだろう」(三菱UFJ信託資金為替部為替第2グループグループマネージャー 井上英明氏)との声が多い。

 ただ、個別行の発表がある見通しのため、銀行によっては多額の増資が必要になるなど新たな課題がみえてくる可能性もある。株主価値のき損などを含めて株価の反応は注目されており、株価が下落するならリスク回避の円買い/ドル売りになる可能性もあるという。   続く...

 
 
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