米スティールがユニゾンによるアデランスTOBに反対、委任状争奪へ
[東京 11日 ロイター] アデランスホールディングス(8170.T: 株価, ニュース, レポート)の筆頭株主である米系投資ファンドのスティール・パートナーズは11日、投資ファンドのユニゾン・キャピタルによる公開買い付け(TOB)は「強圧的」であり、アデランスによる自己株式応募や会社側提案の取締役選任議案に株主総会で反対するよう、アデランスの株主に要請したと発表した。
アデランスとスティールは、5月28日の株主総会に向けて、委任状争奪へと突入した。
スティールが株主に反対を呼びかけたのは、会社候補者の取締役選任(第3号議案)とユニゾンのTOBに対するアデランスの自己株式応募(第5号議案)。ユニゾンが35.2%の取得を下限として実施を予定しているTOBは、会社側提案の取締役選任と自己株式の応募の議案が株主総会で承認されることが前提となっているためだ。TOB価格は1000円に設定されているが、1株当たり純資産額1582円(2月28日現在)よりも低く、4月15日までの1年間の終値の平均よりも約25%低いと、スティールは批判。また、自己資本比率が80%を超えるアデランスは、自己株式を処分して資金調達を行う必要がないほか、既存株主の持ち分を希薄化させることになる、としている。
スティール関係者は「ユニゾン・キャピタルの経営改革案は評価している」としながらも、その前提となるTOBは不当であり、強圧的なものだとし「認めるわけにはいかない」と述べている。仮に、株主総会でユニゾン代表らが取締役に選任されても、TOBが失敗すれば、ユニゾン関係の取締役3人は辞任するとしている点も問題視している。スティールは、今後、主要株主に直接説明に回り、理解を求める方針だ。
スティールは、アデランス株を26.74%保有する筆頭株主。アデランスは、7.17%の自己株式を保有しているほか、創業者の根本信男氏が9.25%を有している。有価証券報告書によると、アデランス株の保有は、外国人が49.96%、個人その他が26.26%、金融機関が13.91%などとなっている。
(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)
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