日本の金融システムは全体として安定=日銀副総裁

2009年 05月 17日 08:19 JST
 

 [東京 16日 ロイター] 日銀の西村清彦副総裁は16日、日本金融学会で講演し、日本の金融システムは全体として安定しているが、金融機関の収益環境は厳しさを増しているとの見方を示した。

 同副総裁は東京大学で「金融システムの安定性とマーケット・コンフィデンス」との演題で講演し「わが国の金融システムは、これまでのところ全体として安定しており、金融機関も健全経営を維持している」と述べた。

 しかし「わが国の金融機関を取り巻く収益環境は厳しさを増していることも事実」と指摘し「銀行部門が十分な頑健性を備え、金融仲介機能を適切に発揮しているか、引き続き注意深く点検していきたい」と述べた。

 昨年9月のリーマン・ブラザーズ破綻を機に深刻度を増した今回の金融危機については「各国の果敢な政策の効果もあり、現在、小康状態を迎えている」と評価した。

 またG20首脳会議などでの危機再発予防策の議論について同副総裁は「規制を強化することに主たる関心が向けられており、既存の規制の有効性を再検討したり、規制を強化することの副作用を考察することが、やや後回しになっている」としたうえで「規制は、決して金融業の成長を止めるものであってはならない」と述べた。

 
 
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