日経平均が小反落、引き続きリバランス中心の取引

2009年 05月 21日 16:01 JST
 

 [東京 21日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は小反落。前日の米株安や円高進行を背景に寄り付きから輸出株を中心に売りが先行、一時9200円を割り込んだ。

 セクター内で上昇した銘柄に利益確定売りを出し、まだ上昇していない銘柄に買いを入れるリバランスがここ数日続いているという。全般的には売り買いが交錯、資本筋による株売り、ドル売り観測から相場は弱含みとなった。大引けにかけては欧州勢とみられる買い戻しから下げ幅を縮小した。

 東証1部騰落数は値上がり599銘柄に対して値下がり950銘柄、変わらずが150銘柄。

 株式市場で注目される外為市場で朝方から円高が進み、ドル/円が94円半ば、ユーロ/円が130円付近となったことから、株式市場では輸出株、ハイテク株が軟調となり9200円前半で推移した。国内証券の株式トレーダーは「ドル/円の相場にらみの展開になっており、足元で企業の想定レート95円を割り込んでいることで、買いにくい状況」と述べた。市場では資本筋による株売り、ドル売りで相場が軟調になったとの見方が出ていた。

 取引については「為替をにらみながら短期筋が中心となって先物に売り圧力をかけている。現物市場では海外勢が売り買いきっ抗。国内勢も引き続き様子見で実需の売りは少ない。あすの投信設定を控えて後場にかけて買いが入ることも予想される」(準大手証券トレーダー)との声が出ていた。大手証券の株式トレーダーは、セクター内で上昇一服の銘柄を売る一方で、これから上昇しそうな銘柄を買うリバランスがここ数日続いているとし、前場ではメガバンク買い/地銀売りといった取引もみられたと指摘した。

 後場に入ってからも、インドや香港など他のアジア株がさえず日本株への買いは引き続き鈍った。ただ、円高一服を受けて9200円前半で下げ渋った。市場では「アジア株が上昇することによって、景気シクリカル株的な存在である日本株のウエートも引き上げなくてはならなくなるというのも海外勢の買いの要因のひとつだ。アジア株がさえない状況では日本株への買いも乏しい」(国内投信)との声が聞かれた。

 大手証券関係者は「円高やGLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引)での米株先物安などネガティブな材料が目立つものの、下値を売り込む動きは乏しい。マクロ経済の回復基調は変わらないとの認識が底辺にあるようだ」と指摘した。大引けにかけては欧州系とみられる買い戻しが入り、下げ幅を縮小した。

 主力株では、ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)が下げた。銀行株はみずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)と三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)が売られた。一方、原油価格は底堅いものの、国際石油開発帝石(1605.T: 株価, ニュース, レポート)などの関連株は軟調だった。国内証券の株式トレーダーは「前日から買われていたので利益確定売り」としたうえで、「原油価格が底堅いので売られても買い戻しが入りやすい」との見方を示す。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)

 
 

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