FRB、イールドカーブのスティープ化でジレンマに陥る可能性
[ニューヨーク 20日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)にとっては、今のところイールドカーブのスティープ化と住宅ローン金利の低下という2つの望ましい状態が保たれている。しかしこうした状態は長続きしないとの見方もある。
3月以降、長期国債の利回りが上昇を続ける一方、短期債の利回りは低水準のまま推移している。このため、銀行は低いコストで資金を調達し、高い金利で貸し出すことが可能になり、業績改善に役立っている。一方で、長期金利の上昇は今のところは長期住宅ローン金利に大きく影響していないため、住宅購入者にとっても良好な状態は保たれている。
4キャストのシニア・アナリスト、ルディー・ナーバス氏は「住宅ローン金利が過去最低水準近辺で推移し続け、イールドカーブがスティープ化した状態が保たれている限り、銀行にもFRBにも都合が良い」とし「現時点ではFRBにとり、住宅ローン金利とイールドカーブの両方の面で望ましい状態となっているようにみえる」と述べた。
しかし、こうした良好な状態は長続きせず、FRBは解決が難しい問題に直面する可能性がある。
経済が回復し続ければ、長期金利が上昇を続ける可能性がある。長期金利の上昇は、財務省証券の買い入れを通してFRBが実施している借り入れコスト低減の努力に水を差す可能性がある。しかし、FRBが介入して長期金利を低下させれば、短期金利と長期金利の差で収益を稼いでいる銀行に痛手を与えることになる。
アクション・エコノミクスの世界市場ストラテジスト、マイケル・ワレス氏は「2つの異なる方向に力が働くため、これは当然ジレンマとなる」と述べた。
<利回りの上昇>
景気回復期待からリスクがより高い株式市場などに資金が流れ、過去数週間、長期国債価格が下落、利回りは上昇する結果となっている。政府の国債の大量発行に対する懸念もまた、長期国債価格下落に作用している。一方で、短期国債相場は昨年12月以来、比較的安定的に推移している。 続く...
株式市場、短期リバウンドも
米国株や為替などの外部要因が落ち着けば、売られ過ぎの反動でいったん自律反発に転じる可能性も。 記事の全文













