来週はドルと円の売り継続、ユーロ/ドルは直近高値トライも
[東京 12日 ロイター] 来週の外為市場では、リスク選好によるドル売り、円売りの流れが継続するとみられ、ユーロ/ドルは直近高値(1.4339ドル)をトライする可能性がありそうだ。
ただ、リスク選好によるポジションの積み上げ方が速かったことから反動が出る可能性もあるという。ドル/円についてはレンジ取引が続くとみる声が多い。12日からの主要8カ国(G8)財務相会合や16日のBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)首脳会議が注目されているが、リスク選好シナリオに大きな影響は与えないとの見方が多い。
予想レンジはドル/円が96―99円、ユーロ/ドルが1.39―1.44ドル。
<株価や商品価格の上昇続けばドル売り・円売り、反動も>
株価や原油など商品価格の上昇トレンドが続けば、ドル売り、円売りの流れは変わらないとみられ、ユーロ/ドルは1.45ドルを目指すとみる声も出ている。当面のターゲットは6月3日につけた直近高値(1.4339ドル)で、ここを抜けるとユーロは5カ月半ぶりの高値を更新することになる。商品価格の上昇は豪ドルなど資源国通貨への買いも強めるとみられ、ドルに逃げ込んでいた資金がパフォーマンスを求めて欧州通貨や資源国通貨に流出する動きが続くとみられている。ただ、ドル/円については「レンジ取引が続く」(国内銀行)との見方がコンセンサスだ。
一方、これまでのドル下落スピードが速かったことに加え、世界景気の回復期待のなかで経済指標の改善が織り込まれてサプライズを伴わないケースも増え、株価の押し上げ効果は以前ほど強くないという。逆に重要指標で予想を下振れるものが出た場合のほうがサプライズになる可能性もあり「株価や商品価格の上昇基調が続くかどうかに注意する必要がある。株価が下がれば、これまでのリスク選好のポジションの巻き戻しが出てくる可能性がある」(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド ヘッドオブFXストラテジー、山本雅文氏)との声がでている。
<G8財務相会合、ポイントは危機対応政策からの出口戦略や欧州銀行へのストレステスト>
G8財務相会合は為替への影響は限定的とみる声が多く、注目度はそう高くない。危機対応の財政・金融政策からの出口戦略について議論されるもようだが「各国は出口戦略について長めの道筋を示すことで金利の上昇を抑える考えだろう。ここまでは為替市場は織り込み済み」(大和総研・為替ストラテジスト、亀岡裕次氏)という。雇用の悪化が続いていることに加え、中央銀行総裁が出席しないこともあり、具体的なスケジュールや方法論に踏み込むことはないとみられている。 続く...












