米軍のタリバン掃討作戦、鍵を握るアヘンの存在
[カブール 3日 ロイター] 米軍はアフガニスタンで開始したイスラム武装勢力タリバンの掃討作戦で、世界最大のケシ(アヘンの原料)栽培地であるヘルマンド川下流地域をほぼ制圧した。アフガンの麻薬栽培やアヘン貿易をコントロールすることは、対タリバン戦の鍵を握る要素となっている。
◎ケシの栽培面積とアヘン生産量
国連の統計によると、世界で生産されるアヘンのうち、アフガニスタン産は93%を占める。2008年のアフガニスタンのケシ栽培面積は15万7000へクタールと、2007年の19万3000ヘクタールから19%減少。しかし、収穫自体は高水準だったため、アヘン生産量は前年比6%減にとどまった。
国連薬物犯罪事務所(UNDOC)の調査によると、2008年のアフガンから他国へのアヘン輸出額は34億ドル。アヘン価格の下落もあり、2007年の40億ドルから減少した。
◎アヘンとタリバンの関係
タリバンは資金面を主にアヘン貿易に依存している。ケシ栽培量やアヘン生産量が減少し、取引価格も下落したが、UNDOCはタリバンなどの「反政府勢力」が、依然として「麻薬取引から莫大な資金」を得ていると指摘する。
UNDOCのアントニオ・マリア・コスタ事務局長はさらに、タリバンが抱えているアヘンの在庫にも注意すべきだと指摘。2008年の報告書で同事務局長は「過去何年もアフガンのアヘン生産量は世界の需要量を上回ってきた」とした上で、供給過剰でもアヘン価格が大崩れしなかったのは、タリバンが在庫を積み上げているからにほかならないとの見方を示している。
◎タリバン掃討作戦への影響 続く...
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