デリバティブ・ディーラーへの規制強化を提案=米財務長官
[ワシントン 10日 ロイター] ガイトナー米財務長官は10日、金融危機の一因となった複雑な仕組みのデリバティブ(金融派生商品)を扱うディーラーを厳しく規制するよう提案した。
同財務長官は下院の金融・農業委員会の共同公聴会で証言し、JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)やゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)など大手ディーラーに対する監視を大幅に強化するよう求めた。
「店頭デリバティブを扱うすべてのディーラーを厳格な監視と規制の対象とすることを提案する。保守的な資本・マージン基準や高い業務運営基準などが含まれる」と述べた。
米デリバティブ市場では、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、ゴールドマンの4社が90%以上のシェアを占めている。
ガイトナー長官は、現行の規制システムでは一部の金融機関が適切な資本なしに特定のリスクに対する大規模なプロテクションを販売することができると指摘。「最も明白で被害の大きい」例として、保険大手アメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)を挙げた。
また、証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)にあらゆる店頭デリバティブ商品に関する記録や報告を義務づける権限を与えるべきだと述べた。
オバマ政権の規制改革案について「店頭デリバティブ市場での活動に関するあらゆる情報を規制当局に報告することにより、市場操作・詐欺・その他の違反行為の防止に貢献する」と説明した。
中央清算機関を活用した標準化されたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の取引を大幅に拡大することを財務省は推奨すると述べる一方で、企業間の相対取引を禁止する考えはないことを示唆した。
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