ユーロ安トレンド鮮明化、対円は11年ぶり安値圏:識者はこうみる
[東京 10日 ロイター] 1月第2週の外国為替市場では、欧州債務問題によるユーロの下落トレンドに注目が集まっている。ユーロは9日に一時対ドルで2010年9月以来の安値となる1.2666ドルまで下落、対円では11年ぶり安値の97.280円をつけていた。
10日の東京外国為替市場では、ユーロは対ドル、対円とも伸び悩み。直近週のIMM通貨先物の取組ではユーロの売り越しが過去最高に積み上がっているが、ユーロの下値不安が根強いことからショートカバーには限度があるという。
ユーロの動きに関する市場関係者の見方は以下の通り。
●巻き戻せる状況にない、1─3月中に1.25ドル割れも
<みずほコーポレート銀行 国際為替部 マーケット・エコノミスト 唐鎌大輔氏>
ユーロをめぐっては、この先良い話がないというのは明らかだ。年初から話題になっているイタリアの銀行大手ウニクレディト(CRDI.MI: 株価, 企業情報, レポート)増資の話もそうだが、こうした金融機関の増資絡みの話はおそらく今後も出てくるだろう。この増資問題1つとってみても、すべてが増資できるわけではないので、どこかの時点で欧州金融安定ファシリティー(EFSF)や欧州安定メカニズム(ESM)を使って増資しなければいけない。しかしそれには規模が足りないという話に必ずなる。
しばらくすると、市場の注目はESMの規模が足りないとか、払い込み資本の振り込みのスピードが遅いといった『ESMの実効性』に集まってくるだろう。そうなれば、EFSFの規模が足りるとか足りないでもめていた2011年下半期と一緒で、また内輪もめをみながらユーロ相場がフラフラと落ちていくという、昨年下半期とまったく同じようなことが起こり得る。それが起きるのは1─3月期、4─6月期か。
そうした状況の中で、たとえユーロショートが史上最大になっていたとしても、巻き戻すという話にはならない。1月中には一斉格下げがあるかもしれず、いつ爆弾が出てくるかわからない中で、とてもユーロを巻き戻せる状況にはない。もし今後ユーロが上昇するのであれば、売られ過ぎたからという理由しかないだろう。 続く...









