任天堂、来期前半には3DSの逆ざや解消へ=岩田社長
[東京 27日 ロイター] 任天堂(7974.OS: 株価, ニュース, レポート)の岩田聡社長は27日、都内で開いた決算説明会で、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の逆ざやが来期前半に解消する見込みになったと明らかにした。
昨年2月末に発売した3DSは半年後の8月に値下げに踏み切って普及を優先させてきたことから、1台当たりの製造コストが販売価格を上回る逆ざや状態が続いている。今期の逆ざやは想定通りだが、量産効果によるコストダウンと設計変更による部品効率化などで解消の見込みが立った。
2012年3月期は、連結営業損益が連結決算の公表を始めた1981年以来、初の赤字に陥る見通し。岩田社長は「今期の収益の最大の課題だった3DSハードの採算だが、来期前半には逆ざやが解消できる見込みになった」と述べた。
その上で岩田社長は「来期は売り上げを大きく伸ばして、現在のような非常に厳しい円高が続いたとしても、まとまった額の任天堂らしい営業利益が出せるようにしていく」と述べた。さらに「3DSの逆ざやが解消できてソフトが大きく伸ばせれば、仮に為替が厳しい状況が続いたとしても、十分に大きな利益が出せるはずだ」と指摘した。
また岩田社長は、来期のハード販売拡大の一環として「アジア地域での3DS販売を来期には本格化させる計画だ」と述べた。
据置型ゲーム機「Wii」の後継機「WiiU」については、米国ロサンゼルスで6月に開催されるゲーム見本市「E3」で最終的な詳細仕様を公表し、年末商戦期に日米欧豪で発売する予定。岩田社長は「発売のタイミングで年末商戦を外さないのは定石だが、同時にしっかりとシステムを仕上げて対応ソフトをそろえる。(ソフト投入不足で立ち上がりの遅れた)3DSにおける苦い経験の反省を生かす」と述べ、万全の態勢で発売時期を迎える構えを示した。
(ロイターニュース 村井令二)
*内容を追加します。
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