日産自の4―12月営業益は前年同期比4.7%減、円高響く
[東京/横浜 8日 ロイター] 日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)は8日、2011年4―12月の連結営業利益が前年同期比4.7%減の4277億円になったと発表した。世界販売台数が伸び、売上高は同4.3%増の6兆6984億円となったものの、円高と原材料・エネルギーコスト上昇が響いた。12年3月期の通期業績見通しは、欧州の信用不安を懸念材料として据え置いた。
9カ月間の世界販売台数は前年同期比13.6%増の342万9000台。主要地域別では、日本が同2.0%減の42万9000台と減少したものの、北米が同12.1%増の99万8000台、欧州が同20.8%増の51万4000台と伸長した。中国は同20.1%増の90万7000台だった。会見した田川丈二・執行役員は「特定の市場・地域に偏らない、バランスのとれた成長になっている」と述べた。
12年3月期の連結営業利益予想は前年比5.1%減の5100億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる、アナリスト15人が過去90日間に出した予測の平均値5450億円を6.4%下回っている。
通期の業績予想を据え置いた理由について、田川執行役員は「欧州の金融不安の影響を慎重にみた」と説明したが、特定のリスクを織り込んでいるわけではないという。
<ポジティブでも物足りなさ指摘する声も>
11年4─12月期営業利益は、円高が1501億円、原材料・エネルギーコストの上昇が1061億円、販売費の増加が951億円のマイナス要因となった。販売台数の増加が1219億円、購買コスト減が1543億円のプラス要因となったが、最終的に減益となった。田川執行役員は、販売費は膨らんだものの台数は伸びており「1台あたりの販売費は減っている」と説明した。
通期の世界販売台数は475万台と、従来予想から変更しなかった。欧州は信用不安の影響が懸念されているものの、欧州販売は今のところ好調に推移しており、足元で懸念はないという。成長に減速感がみられる中国についても販売は堅調に推移している。
インベストラスト代表取締役、福永博之氏は日産自動車の決算について「ポジティブな結果だ」と評価する一方、「巡航速度で推移しているという感じで、来期に向けたサプライズが物足りない」と指摘。7日に決算発表したトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)は通期の業績予想を上方修正したことを受けて、8日の株式市場では前日比4.99%高の3135円と株価が上昇したが、日産自の決算はトヨタに比べるとインパクトが欠ける可能性もあるとしている。 続く...









