仏原発で福島級の事故起これば経済損失54兆円超=研究所

2013年 02月 7日 17:33 JST
 
  • Mixiチェック

[サンポールレデュランス(フランス) 7日 ロイター] フランス政府系の放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は、福島第1原発並みの事故が国内で発生した場合の経済損失は約4300億ユーロ(約54兆7000億円)で、国内総生産(GDP)の20%に相当するとの試算を発表した。

国内の原発58基のうち1基で大事故が起きて放射性物質による環境汚染が生じた場合、推定10万人が非難を余儀なくされ、農作物被害や大規模な電力不足が発生するとしている。

IRSNによると、経済損失の大部分はフランスならではの食材の輸出や観光に対するイメージダウンによるもので1600億ユーロ程度としている。

さらには、福島の事故が日本にもたらしている損失は2000億ユーロと巨額だが、フランスが同様の事態に見舞われた場合よりうまく対応しているとの見方を示した。

今回の報告をまとめたIRSNのエコノミスト、パトリック・モマル氏は「フランスにとって観光は重要で、経済被害は汚染地域だけでなく全土にもたらされるだろう」とし、フランス産のワインや農産物は、汚染されていなくても消費者に敬遠され販売が落ち込む可能性があると指摘した。

IRSNは、国際原子力事故評価尺度(INES)の「レベル6」に相当する「深刻な」事故が起きた場合の損失は約1200億ユーロでGDPの6%程度、1986年のチェルノブイリや福島など「レベル7」の「重大な」事故では「破滅的状況」となり、「長期にわたる強い影響が生じ、国家に被害が及ぼされるだろう」との見解を示した。


 
 
写真

スカイマーク再建に暗雲

スカイマーク再建の雲行きが怪しくなってきた。最大債権者の米企業が、ANAの参画に一転して「NO」を突き付けたためだ。
  記事の全文 | 関連記事 

 

注目の商品

外国為替フォーラム

写真
米経済に悲観無用、ドル高へ

今後、米経済への慎重過ぎる市場心理は逆方向に変化し、緩やかな米金利上昇とドル高ユーロ安を招くとABの村上尚己氏は予想。  記事の全文 

 
写真
ユーロ高示唆する欧州株高

欧州株高と改革進展への期待を織り込めば、ユーロはすでに大底をつけた可能性があるとネクスト経済研究所の斉藤洋二氏は指摘。  記事の全文 

 
年内ドル110円か130円か=佐々木融氏
 
米利上げ「時機」逸したか=鈴木敏之氏
 
GDPに歪み、勝負は7月=岩下真理氏
 
買い戻しに耐えた円安=唐鎌大輔氏
 
ビデオ:原油もうひと波乱=柴田明夫氏
写真
日本の「失敗」に学べ

中国の銀行が直面する不良債権については、日本の教訓を学べ。  記事の全文 

 
写真
最良の道は「再び総選挙」

ギリシャが最悪の事態を避けるチャンスはまだある。  記事の全文 

 
写真
米国の「危険な賭け」

南シナ海で人工島建設する中国に対し、米軍関係者は強硬姿勢を訴え。  記事の全文 

 
高まる「チャイナオイル」の存在感
 
「同盟国のうそ」見て見ぬふりが賢明か
 
イスラム国からラマディ「奪還」の方程式

ロイターの公式アカウントはこちら!