UPDATE2: ECBが予想通り金利据え置き、6日からカバードボンド購入へ
[ルクセンブルク 2日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は2日、主要政策金利を過去最低の1.00%に据え置くと発表した。据え置き決定は予想通り。またカバードボンド買い入れプログラムを6日から開始することを明らかにした。
今回の金利決定により、下限金利の中銀預金金利は0.25%に、上限の限界貸出金利も1.75%にそれぞれ据え置かれた。ロイターが実施したエコノミスト調査では、82人のうち81人が金利据え置きを予想していた。1人は0.25%ポイントの利下げを予想していた。
トリシェECB総裁は、現行の政策金利は引き続き「適切」な水準との認識を示し、近く金利を変更する可能性を示唆することはなかった。ただ、必要な場合には追加利下げを行う可能性を否定しなかった。
また、カバードボンド買い入れプログラムを6日から開始するとし、対象となる債券の年限は3―10年になる可能性があることを明らかにした。
総裁は景気見通しについて、年内は経済活動が引き続き弱いと予想。急激な悪化ペースが鈍化している可能性を示す指標がこのところ見られるものの、経済の安定は来年まで見込めないと述べた。2010年に安定化の時期を経て段階的な回復が進み、年央までに四半期ベースの成長率がプラスに転換するととの見方を示した。
この発言を受けてユーロEUR=は対ドルで下落。アナリストの間では、ユーロ圏の政策金利が2010年第4・四半期まで据え置かれるとの観測が高まった。
ユーロ圏の景気刺激に向けた追加の非標準的措置については、市場の予想通り、現時点では必要ないとの認識を示した。
「新たな措置やオペは考えていない。現在実施していることが適切だと考えている」と述べた。
深刻なデフレの可能性を否定する一方で、インフレ率がECBが上限とする2%を直ちに上回る公算も小さいとの考えを示した。
「インフレ率が極めて低水準、あるいはマイナスとなっている現在の局面は短期的であり、物価安定は中期的に維持されると予想している」と語った。
前週実施された初の1年物資金供給オペについては、成功だったと評価した上で、銀行が低コストで調達した資金を企業や消費者への貸し出しに回すか注視していく考えを表明。「状況を非常に慎重に見守っているが、今のところ考えを変える理由は見当たらない」とし、「われわれが商業銀行に求めるのは、自らの責任を果たすこと、つまり、ECBによる異例の措置を実体経済に波及させることだ」と述べた。
ECBの翌日物預金残高は5カ月半ぶりの高水準に達し、銀行が資金を貸し出しに回さずに中銀に預け入れている状況が浮き彫りになっている。企業や家計向けの貸し出しの伸び率も5月に過去最低水準に低下した。
ECB当局者の間には既に、この問題について厳しい姿勢を示す向きもおり、ウェーバー・ドイツ連銀総裁は、銀行が資金を融資に回さないのであれば、ECBが銀行を迂回(うかい)する可能性もあるとの立場を示している。
トリシェECB総裁は、こうした措置の必要性についてECBがいつどのように決定するかという問題には言及しなかった。
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