英中銀の声明全文
[ロンドン 5日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は5日、政策金利を0.5%に据え置き、資産買い入れプログラムの規模を2000億ポンドに増額すると発表した。
英中銀が発表した声明は以下の通り。
英中銀金融政策委員会は本日、政策金利を0.5%に据え置くことを決定した。また、資産買い入れプログラムの総額を(従来の1750億ポンドから)250億ポンド増額し2000億ポンドとすることを決定した。
世界経済は回復の兆候を示しており、複数の新興市場国で力強い成長回復がみられる一方、世界経済全般の活動は依然大幅に停滞している。経済環境の段階的回復および緩和的金融政策を反映し、資産価格は春季以降、国際的に上昇した。金融機関の資金状況は改善したが、金融状況は依然ぜい弱な状態にある。
英国では、生産が2008年開始以降、約6%減少した。家計は支出を大幅に削減し、企業の設備投資がとりわけ急激に落ち込んだ。第3・四半期の国内総生産(GDP)は引き続きマイナス成長となったが、その一方で、支出や信頼感に関する複数の指標は、経済活動の持ち直しが早期に表面化する可能性を示唆している。
9月の消費者物価指数(CPI)の前年比伸び率は、1年前に5.2%だったのが、今回は1.1%に鈍化した。インフレ率は、ガソリン価格高や昨年の付加価値税(VAT)減税の撤回を反映し、短期的に2%目標を上回る水準に上昇する公算が大きい。
生産およびインフレの中期的見通しは引き続き、2つの相反する力によって決定される。すなわち1つには、金融・財政政策の大幅な緩和を通じ、かなりの刺激が現在も続いている状況がある。金融機関の資産購入は資産価格の押し上げや資本市場の利用度改善に寄与した。英ポンドの実効レートは2007年中盤の水準を4分の1程度下回っており、英製造業者の競争力改善につながっている。一方、金融機関はバランスシート改善への努力を継続する必要があることから、クレジットの利用可能度は限定される公算が大きい。また高水準の債務は今後の支出を抑制していくとみられる。全体として、金融政策委は、経済活動の水準が今後緩やかに回復しつつ、未利用の経済資源の緩みは依然大きいと確信する。それによりインフレは当分の間、短期的に過去のポンド安の影響によって相殺されつつ、引き続き抑制される見通し。
直近のインフレ報告の見通しを踏まえつつ、インフレ率の中期的2%目標達成に向け、金融政策委は政策金利を0.5%に据え置くことが妥当と判断した。政策委はまた、資産買い入れプログラムの総額を従来の1750億ポンドから250億ポンド増額し2000億ポンドにすべきとの方針で一致した。政策委として、今回発表した資産買い入れ計画は3カ月で終了することを見込んでいる。買い入れ規模は今後、引き続き見直しの対象となる。
最新のインフレ・生産見通しを盛り込んだインフレ報告は11月11日午前10時半に公表する。
今回の委員会の議事録は11月18日午前9時半に発表する。
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