UPDATE1: ECBが金利据え置き、トリシェ総裁は1年物オペ終了示唆

2009年 11月 6日 03:53 JST
 
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 *ECB、予想通り金利を1%に据え置き

 *トリシェECB総裁、1年物オペを延長しない意向を示唆

 *トリシェ総裁、資金供給に関する方針は12月に詳細を発表すると表明

 [フランクフルト 5日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は5日の理事会で主要政策金利を過去最低の1.00%に据え置いた。トリシェ総裁は1年物資金供給オペを延長しない考えを示唆。ECBは緊急支援措置の解消に向けた一歩を踏み出す形となった。

 ECBは下限金利の中銀預金金利を0.25%に、上限の限界貸出金利を1.75%にそれぞれ据え置いた。ロイターが実施したエコノミスト調査では、78人全員が金利据え置きを予想していた。

 ECBの1年物オペによる資金供給は信用ひっ迫を緩和し短期金融市場の金利引き下げに寄与してきたが、12月16日が最後となる予定。

 トリシェ総裁は記者会見で、オペを取り止める用意があるのかとの質問に対し、金融市場はECBが来年、追加のオペを発表するとは予想していないと述べた。

 その上で「現在のこの市場心理を払拭するようなことは何も言わない。ただ、決定は12月の次回理事会で行われる」と付け加えた。

 総裁は固定金利・上限なしの資金供給を含めたECBの流動性対策について、時宜を得た形で徐々に縮小するとの方針を強調し、これまでと同様の規模では継続しないとした。

 12月に行う1年物オペで1.0%の金利にスプレッドを上乗せするかについては発言を控えた。

 RBCキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、リチャード・マグワイア氏は「ECBは1年物オペを2010年まで延長しない可能性を強く示唆した。このようなオペの終了は、ECBが来年に金利の正常化に踏み切るとの見方を強める」と語った。

 金融危機に対応する上でECBが導入した措置の多くは年明けに期限を迎える。トリシェ総裁は資金供給をめぐる方針の詳細は12月に発表すると述べた。

 市場ではECBが近く正式な出口戦略を打ち出すとの見方が強まり、ユーロが対ドルEUR=で上げ幅を拡大したほか、欧州債券市場では短期債利回りEU2YT=RRがこの日の最高水準へ上昇した。

 総裁は経済見通しについて慎重になる必要があるとする一方、年内にプラス成長を回復する可能性があると指摘。「最新のデータは、下半期に経済活動が改善することを引き続き示唆している。ユーロ圏経済が2010年に緩やかなペースで回復すると理事会は予想しているが、見通しには引き続き強い不透明性があることも認識している」と語った。

 来月発表されるECBスタッフ予想には、2011年の経済見通しが初めて含まれる。

 10月のユーロ圏のインフレ率はマイナスにとどまったものの、トリシェ総裁は今後数カ月以内に再びプラスに転じるとの見通しを示した。ただ、金融政策に関連した期間内は緩やかな物価上昇が続くとの見方を示した。

 為替相場に関しては、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)声明に沿った見解をあらためて表明。過度のボラティリティーは悪影響を及ぼすとし、中国など新興アジア諸国に自国通貨の上昇を容認するよう促した。

  

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