UPDATE3: クレジット市場動向=米バンカメサムライ債に売り気配、CDS指数は小幅上昇
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 9.0─ 10bp 銀行債(みずほ)5年 29─30bp
地方債(都債)10年 9.5─10.5bp 電力債(東電)10年 25─27bp
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[東京 12日 ロイター] 一般債市場では、米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バ
ンカメ)(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1237=JFI>のサムライ債(円建て外債)に売り気配が観測された。オ
ファーは残存期間7年3カ月でLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)プラス105ベー
シスポイント(bp)程度。米住宅価格の下落による追加損失の拡大や、米景気後退に伴
う不良債権の増加が見込まれており、業績を不安視した投資家からの売りがみられた。ク
レジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、指標となるiTraxxJapa
nシリーズ9ITXCK5JA=GFIのプレミアムが小幅上昇した。7月の企業物価が市場予測を
大きく上回ったことや、13日に内閣府が発表する4─6月期の実質国内総生産(GD
P)が前期比マイナスになりそうなことから、12日の東京株式市場で日経平均.N225
が反落したことに連動した。
バンカメのサムライ債について、ある銀行系証券のディーラーは「米金融機関の業績を
不安視する投資家から売りが出た。米住宅ローンにとどまらず、カードローンなどの不良
債権化に警戒を強めている」と指摘。米金融大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)<0#1226=JFI>のサ
ムライ債にも売り気配が出ている。オファーは残存期間2年弱でLIBORプラス105
bp程度。
内閣府は13日に4─6月期のGDPを発表する。GDPの市場予想は前期比マイナス
0.6%(年率マイナス2.3%)が見込まれており、マイナスになれば、2007年4
─6月期(前期比マイナス0.6%、年率マイナス2.5%)以来となる。マーケットで
は、物価高から個人消費の落ち込みに加え、米国向け輸出の減少やアジア向け輸出の増勢
鈍化など外需の寄与度がマイナスに転じる可能性が高いとみている。一般債への影響につ
いて、ある投信投資顧問の運用担当者は「景気後退が鮮明となれば、業績の悪い企業の国
内普通社債(SB)を中心に売り圧力がかかる。低格付け銘柄を中心にポートフォリオの
見直しが必要になる」と述べた。
CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ9のプレミアムは小幅上
昇した。12日のプレミアムは前日から2bp上昇の119bpで取引される局面があっ
た。シリーズ9が小幅ワイド化したことについて、ある国内大手証券のクレジットアナリ
ストは「7月の企業物価が市場予測を大きく上回ったことや、13日に内閣府が発表する
4─6月期のGDPが前期比マイナスになりそうなことから、12日の東京株式市場で日
経平均が反落したことに連動した。原油価格が一段安となったことで11日の米国株式市
場が続伸したことには反応薄」と述べた。日銀が12日に発表した7月の企業物価指数
(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2005年=100.0)は前年比
7.1%上昇となり、6月の同5.7%上昇(改訂)から伸びが加速した。12日のシリ
ーズ9のプレミアムは118bp、119bpで推移した。
個別では武富士(8564.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8564=JFI>が455bpと、11日比較でワイドな水準での
取引。大林組(1802.T: 株価, ニュース, レポート)<0#1802=JFI>が55bp、前田建設工業(1824.T: 株価, ニュース, レポート)<0#1824=JFI>が
145bp、JFEホールディングス(5411.T: 株価, ニュース, レポート)<0#5411=JFI>の1年が19.5bp、ジャ
パンリアルエステイト投資法人(8952.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8952=JFI>の4年が78bpで取引された。
気配は横ばい圏。損保ジャパン(8755.T: 株価, ニュース, レポート)が40─100bp、東京海上日動火災保険
<0#8751=JFI>が20─60bp、三井住友海上火災保険<0#8752=JFI>が45bpビッド、
アイフル(8515.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8515=JFI>が550─630bp、アコム(8572.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8572=JFI>が
180─190bp、プロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8574=JFI>が220─240bp、
オリックス(8591.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8591=JFI>が126─146bp、シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)
<0#6753=JFI>が25─45bp、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6502=JFI>が60─100bp、ドル建
て劣後で三菱東京UFJ銀行<0#8315=JFI>が80─110bp、みずほコーポレート銀行
<0#8310=JFI>が100─135bpとなった。
<CP発行市場>
CP市場の発行総額は1300億円程度となった。発行レートは小幅低下。a1+格の
鉄鋼・290億円(9月上旬期日、0.57%近辺)、a1+格のガス・70億円(8月
下旬期日、0.56%台半ば)、a1格のその他金融・50億円(12月中旬期日、
0.72%台前半)などの発行が観測されている。
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