UPDATE3: クレジット市場動向=エルピーダ<6665.T>SB800bp売り、アコム<8572.T>CDS1000bp
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 10.0─11bp 銀行債(みずほ)5年 54─55bp
地方債(都債)10年 18.0─19bp 電力債(東電)10年 34─35bp
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[東京 3日 ロイター] 一般債市場では、エルピーダメモリ(6665.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6665=JFI>
の国内普通社債(SB)にワイドな売り気配が観測された。オファーは第6回債(償還
2012年11月)でLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)にプラス800ベーシスポ
イント(bp)程度と、11月28日から200bp程度拡大した。DRAM(記憶保持
動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)価格が値崩れを起こしていることから、投
資家がエルピーダメモリの収益懸念から売りを出した。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、アコム(8572.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8572=JFI>
が大幅に拡大した。アコムのプレミアムは前日比で100bp程度ワイドの1000bp
に急上昇した。世界的な金融不安が払しょくされていないため、消費者金融を含めた金融
セクターに対するリスクヘッジ(損失回避)の需要は強い。マーケットでは、利息返還請
求が再び増えるなど、収益への負担が増す見通しにあることもワイド化の要因とみている。
エルピーダメモリのSBについて、ある銀行系証券のディーラーは「業績見通しへの不
安に加え、エルピーダメモリが11月4日に発行した第1回無担保転換社債型新株予約権
付社債(CB)の繰上げ償還が懸念されている」と指摘。3日の株の終値は373円と、
14営業日連続で下限転換価額509円を下回った。CB発行後に下限転換価額を下回る
状態が20営業日連続で続けば、残存する全額を繰り上げ償還することになる。マーケッ
トでは、繰上げ償還された場合、新たな資金調達をどうするのか注目している。
横浜市<0#0154=JFI>は3日、期間10年、発行額200億円、利率1.58%、応募者
利回り1.581%、スプレッド第297回国債流通利回りプラス20bpで地方債の発
行条件を決定した。国債の利回り曲線(カーブ)でみたスプレッドは前回起債した11月
6日と同じ20bp。利率は0.13%低い水準。マーケットでは、スプレッドは妥当な
水準で決まったものの、利率の絶対水準が低くなった分、地方投資家の需要が鈍かったと
みている。「消化はゆっくりだった」(国内証券)との指摘があった。
日本政策投資銀行<0#0903=JFI>は4日に期間3年・5年、発行予定総額570億円の財
投機関債を起債する見通し。投資家に向けて3日実施されたマーケティングのスプレッド
は、3年債が第235回国債流通利回りに40bp、5年債が第257回国債に45bp
をそれぞれ上乗せした水準で提示された。
みずほコーポレート銀行<0#8310=JFI>は4日に期間5年、発行予定額1100億円のS
B(シニア債)の利率など発行条件を決める方向にある。投資家に向けて3日実施された
マーケティングのスプレッドは、第257回国債に60bpを上乗せした水準。
<CDS指数シリーズ10、プレミアム小幅上昇>
CDS市場では、指標となるiTraxxJapanシリーズ10ITJJP5Y=GFのプレ
ミアムが前日比で小幅上昇。3日のプレミアムは前日から5bp程度拡大の365bpで
取引が成立した。シリーズ10のプレミアムについて、ある外資系証券のクレジットアナ
リストは「ほぼ横ばいとなった2日の米クレジット市場を意識した展開となった。株高に
は反応が鈍かった」と述べた。市場参加者は少なく閑散。
経営危機にある米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nなど米大手自動車メーカーが2
日、救済を受けるための再建計画を提出した。再建計画について、みずほ証券・金融市場
調査部チーフクレジットアナリストの香月康伸氏は「マーケットでは、米連邦破産法11
条(チャプター11)の適用申請による再建の可能性も懸念されていたが、融資・与信枠
の要請を中心とした内容となったことや何らかの形の救済法案の準備が整うとの見方から
救済への期待が高まっている。GMのCDSのプレミアムはタイト化したほか、株価も若
干ながら上昇しており、経営破たんという悲観論はいったん収まった」とみている。香月
氏は、米議会に救済策が受け入れられるかこの1週間が山場になると指摘した上で「4日
に行われる公聴会やその後の審議にも不透明感があることに加え、再建にあたりステーク
ホルダー(利害関係者)の負担が強いられる可能性が高く、救済法案が市場の安心感に直
結するとは考えにくい。特にGM、GMACに関しては、デット・エクイティ・スワップ
(債務の株式化)だけでなく、債券交換やリストラクチャリングの可能性が今後のクレジ
ット市場の注目点となる」と述べた。
個別は、旭硝子(5201.T: 株価, ニュース, レポート)<0#5201=JFI>が90bp、野村証券<0#8694=JFI>が450bp、
ドル建て劣後で農林中央金庫0#0953=JFI>が400bp、
住友信託銀行(8403.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8403=JFI>が345bpと、前日比横ばいで取引が成立した。
気配はプロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8574=JFI>が1000bpビッド、
トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)<0#7203=JFI>が180bpビッド、
日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)<0#7201=JFI>が450bpビッド、
ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6758=JFI>が105─180bpとなった。
<CP発行市場>
CP市場の発行総額は3600億円弱となった。発行レートは小幅低下。a1格の電気
機器・200億円(2009年3月末期日、1.47%近辺)、a1+格の鉄鋼・
250億円(2009年2月下旬期日、0.965%近辺)、a1格の食料品・200億
円(12月中旬期日、0.573%近辺)などの発行が観測されている。
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