UPDATE3: クレジット市場動向=エルピーダ<6665.T>SBに額面大きく下回る気配、CDS指数横ばい
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 8.5─9bp 銀行債(みずほ)5年 56─57bp
地方債(都債)10年 17.0─18bp 電力債(東電)10年 34─35bp
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[東京 9日 ロイター] 一般債市場では、エルピーダメモリ(6665.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6665=JFI>
の国内普通社債(SB)に額面を大きく下回る気配が観測された。気配は第1回債(償還
2010年3月)が額面100円に対して20円ビッド、第3回債(償還2010年12
月)と第5回債(償還2012年1月)が各40円オファー。エルピーダメモリが9日、
2008年11月に発行した転換価額修正条項付き転換社債(MSCB)の繰り上げ償還
が完了したことを発表したことから、マーケットでは、資金面で経営戦略の見直しを迫ら
れるとの懸念が強まった。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で指標となるiTraxx
Japanシリーズ10ITJJP5Y=GFのプレミアムは横ばい。9日のプレミアムは前日の
気配280─288ベーシスポイント(bp)と同水準の280bpで取引が成立した。
市場参加者が少なく、マーケットは閑散。連日取引が成立しにくい状況が続いている。
エルピーダメモリのSBについて、ある銀行系証券のアナリストは「CBの繰り上げ償
還で設備投資計画を修正する可能性が出てきた。積極的な経営姿勢が評価されてきただけ
に、マーケットでは、繰り上げ償還はマイナス材料と受け止めている」と述べた。
地方債の需要について、ある国内証券の起債担当者は「国債の利回りが低位な水準にあ
ることから、投資家は国債よりもスプレッド評価から地方債に対する需要を強めている。
おう盛な需要を背景に9日に起債した埼玉県<0#0110=JFI>などは順調に消化されている」
と指摘。大阪府<0#0104=JFI>と大阪市<0#0150=JFI>は13日に期間10年の地方債の利率
など発行条件を決める見通し。
<ムーディーズ格下げ、ワイド化懸念強まる>
ムーディーズ・インベスターズ・サービスは連日、日本企業の格下げ、格付け見通しの
ネガティブへの変更を行っている。「信用不安は一時期より和らいだが、マーケットが警
戒していた格下げが現実にみられたことから、再び市場全体のワイド化に対する懸念が強
まりつつある」(外資系証券)との声が聞かれた。ムーディーズは、
丸井グループ(8252.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8252=JFI>を格下げ、
TDK(6762.T: 株価, ニュース, レポート)・シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)<0#6753=JFI>の格付け見通しを安定的からネガティブ
に変更、ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)の格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。
個別の気配はトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)<0#7203=JFI>が130bpビッド、
三菱商事(8058.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8058=JFI>が160bpオファー、
松井証券(8628.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8628=JFI>が300bpビッド、
日本郵船(9101.T: 株価, ニュース, レポート)<0#9101=JFI>が160─195bp、
ドル建て劣後でみずほコーポレート銀行<0#8310=JFI>が140─240bp、
三菱東京UFJ銀行<0#8315=JFI>が225bpオファーとなった。
<CP発行市場>
CP市場の発行総額は1500億円程度となった。発行レートは低下。a1+格の電力
・80億円(2月下旬期日、0.14%台半ば)、J1+格のその他金融・200億円
(3月上旬期日、0.22%割れ)、a1格の電気機器・180億円(4月下旬期日、
1.10%近辺)などの発行が観測されている。
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