円債こうみる:米利上げ観測は当面棚上げか=ドイツ証券 山下氏
<ドイツ証券 チーフ金利ストラテジスト 山下周氏>
6月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想対比で下振れし、米国市場はポジションのアンワインドが進み、株価が大幅安となる一方で債券高となった。米2年債利回りは節目の1%を割り込んでおり、米連邦準備理事会(FRB)が出口戦略に踏み切るのは難しいとの見方に傾いているのではないか。米国債利回りのカーブはスティープニングしており、インフレに対する懸念が消えたわけではなさそう。しかし、景気が予想以上に回復しておらず、FRBの利上げは当面、難しいとの見方が支配しているようだ。
FRBの出口戦略に先んじて日銀が出口を模索するとの連想は働きづらい。日本の国債市場参加者が、こうした見方を反映させるのであれば、比較的、短い年限の国債は安心して買える。中短期の買い材料となり得る。しかし、すでに2年物の利付国債は日銀補完貸し出しの適用金利である0.3%を割り込んでおり、5年物の利付国債に関しても節目の0.7%割れで取引されている。買いの手が他年限に向かいやすい状況となっている。
(東京 3日 ロイター)
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