長期金利こうみる:日米供給イベント迫り警戒=みずほインベ 落合氏
<みずほインベスターズ証券 シニアマーケットエコノミスト 落合昂二氏>
日米供給イベントに対する警戒感が長期金利押し上げに作用している。債券相場を巡ってはグローバルにスティープ化が進んでいる。この傾向はユーロ圏でも観測されるが、英・米国ではとくにスティープ化が著しい。2年―10年のスプレッドでは、英国が年初の約197ベーシスポイント(bp)から現在では296bp付近へと約100bpの拡大となっており、これは手元のデータで確認できる1992年以降で最大のスプレッドとなっている。一方、米国は年初の145bpから現在は264bpへと約120bpの拡大になっており、92年や2003年に並ぶ水準に達している。
イールドカーブのスティープ化は、政策金利の引き下げ(低金利維持への期待含む)と積極財政のポリシーミックスによってもたらされる。その度合いは、先ほどのスプレッドが示すように未踏の領域に踏み込みつつある。
こうしたリフレ政策が最終的に行き着くところはインフレだが、足元のデフレ懸念とは裏腹にBEIは上昇傾向を強め、金や原油は高値更新が続いている。長期金利はまだ金利上昇余地がありそうだ。
(東京 9日 ロイター)
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