今週のクレジット市場=一般債タイト化、金融セクターCDSワイドニング
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 9.5─10bp 銀行債(みずほ)5年 19─20bp
地方債(都債)10年 10.5─11bp 電力債(東電)10年 17─18bp
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[東京 12日 ロイター] 今週のクレジット市場では、一般債への需要は強く、ス
プレッドはさらにタイト化する見通し。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市
場では、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題が長期化する
との警戒感から金融セクターを中心にワイド化する可能性が高い。
一般債について、ある国内証券のアナリストは「投資家の積極的な運用姿勢に変わりは
ない。新発債の募集状況をみると、発行条件などで売れ行きに差はあるが、供給過剰感は
ない」と指摘。投資家動向に関して、新光証券・債券営業部投資情報室クレジットアナリ
ストの金子良介氏は「金利の相対比較の観点から、長期ゾーンを買い進める投資家が多い
とみられる」と述べた。
金利を見通すうえで、12─13日に開催される日銀金融政策決定会合、内閣府が13
日に発表する7─9月期の実質国内総生産(GDP)1次速報値が注目される。
今週は、アイフル(8515.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8515=JFI>が13日に発表する9月中間決算が注目され
る。消費者金融セクターについて、ある大手証券のアナリストは「プロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)
<0#8574=JFI>が業績を上方修正したものの、利息返還請求が高止まりしているなど消費者
金融業界を取り巻く環境は依然として厳しい。売り圧力がいつ強まってもおかしくない」
とみている。
新発債では、12日に大阪府<0#0104=JFI>(期間5年、発行予定額200億円)、14
日に札幌市<0#0155=JFI>(10年、100億円)、15日に東京都<0#0100=JFI>(10
年、300億円)が地方債の発行条件を決める予定。
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構(高速道路機構)<0#0905=JFI>は14日
(30年、150億円)と16日(7年、600億円)に政府保証債の発行条件を決める
見通し。
CDS市場では、米サブプライムローン問題が長期化するとの警戒感から金融セクター
を中心にプレミアムが上昇する見通し。信用リスクを回避するプロテクションの買い意欲
は強まっており、銀行、損害保険、証券、消費者金融など金融セクターは、すでにワイド
な水準で取引されている。金融セクターについて、ある大手証券のクレジットアナリスト
は「欧米の金融機関、事業会社などのサブプライムローンに関連した損失が次々と表面化
しているだけに、米クレジット市場の混乱は避けられない。日本のクレジット市場も海外
要因からプレミアムに一層上昇圧力がかかる」とみている。
指標となるiTraxxJapanシリーズ8もワイド化する見通し。指数について、
ある国内証券のクレジットアナリストは「金融セクターだけにとどまらず、事業会社にも
ワイドニング圧力がかかっており、40ベーシスポイント(bp)を上回って取引される
場面も出てくる」と述べた。シリーズ8のプレミアムは前週央から後半にかけて、取引開
始の9月20日以降、最高水準で取引されている。
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