来週のクレジット市場=超長期債への需要強まる、CDSはプレミアム変動大きい
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 9.0─ 10bp 銀行債(みずほ)5年 28─29bp
地方債(都債)10年 9.5─10.5bp 電力債(東電)10年 21─22bp
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[東京 25日 ロイター] 来週のクレジット市場では、一般債で利回りの絶対水準
が高めとなる期間20年や30年の超長期債に対する需要がさらに強まる可能性が高い。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、タイト化とワイド化の材料が交
錯する中、指数のプレミアム変動が大きくなる見通し。
一般債では、投資家がクレジットリスクをこれまで以上に重要視し、運用リスクをある
程度限定できる政地債などへの投資を積極的に行っている。政地債の運用について、ある
国内証券のアナリストは「信用不安が払しょくされていない局面で、投資家は政地債を積
極的にポートフォリオに組み入れている。比較的高めの利回りを得られる超長期の政地債
に需要が集中する傾向が強まる見通し」と述べた。
企業の2008年4─6月期決算の発表が来週から本格化する。「今回の決算は総じて
あまり良くない結果になるとの見方が多い。投資家は、国内普通社債(SB)の運用方
針を決めるうえで、今回の決算内容に注目している」(国内証券)との指摘が出ていた。
マーケットでは、クレジットリスクが高く、発行残高の多い消費者金融セクターの決算が
ポイントになるとみている。消費者金融セクターの決算発表は、30日にプロミス(8574.T: 株価, ニュース, レポート)
<0#8574=JFI>、8月上旬にアコム(8572.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8572=JFI>、アイフル(8515.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8515=JFI>、
武富士(8564.T: 株価, ニュース, レポート)<0#8564=JFI>が予定している。
新発債では、独立行政法人都市再生機構<0#0917=JFI><0#0914=JFI>が31日、入札方式
で期間4年、発行予定額1000億円の政保債の発行条件を決める方向にある。
来週の日米金利推移を見通すうえで、海外では29日にスタンダード・アンド・プアー
ズ(S&P)/ケース・シラーが発表する5月米住宅価格指数のほか、31日の第2・四
半期米GDP速報値、8月1日の7月米雇用統計、7月米ISM製造業景気指数の数値が
焦点となる。国内の材料では、経済産業省が30日に発表する6月鉱工業生産速報値が注
目される。
CDS市場は、米CDS市場との連動性を一層強め、指数のプレミアムが激しく上下動
する展開が想定できる。今週は米金融機関の第2・四半期決算発表を終え、米政府系住宅
金融機関(GSE)支援が固まったことで危機的状況にあった金融不安は和らいだ。一方
、6月の米中古住宅販売が予想以上の落ち込みとなったことから住宅市況の回復には、か
なりの時間を必要とするとの見方が優勢となった。来週もタイト化とワイド化の材料が交
錯する可能性が高く、マーケットは敏感に反応しよう。
指標となるiTraxxJapanシリーズ9<ITXCK5JA=GFI>のプレミアムは、22日
からわずか3日間で30ベーシスポイント(bp)程度低下した。ところがワイド化の材
料が出ると、25日には一転上昇基調となった。「プレミアムの方向性がつかみ難い局面
を迎えている。来週も変動率が高くなることが予想されるため、プロテクションのポジシ
ョンを機動的に見直す必要性が出てくる」(大手証券)との指摘があった。
材料面では、来週から相次いで発表される欧州金融機関の第2・四半期決算が注目され
る。決算発表は、31日のドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)<0#1236=JFI>をはじめ、8月にはスイス
の金融大手UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)などが予定している。「スイスの金融大手クレディ・スイス
・グループ(CSGN.VX: 株価, 企業情報, レポート)が24日発表した第2・四半期決算が市場予想を上回ったことで信
用収縮への警戒が後退しているものの、今後発表される欧州金融機関の決算の内容次第で
波乱がないとは言えないだけに慎重に対応したい」(銀行系証券)との声が聞かれた。
セクター別では、銀行・損保・消費者金融など金融セクターのプレミアム推移が引き続
き注目される。金融セクターのプレミアムについて、ある国内銀行のディーラーは「今週
は低下基調となったが、来週は低下がワイド化した反動にとどまるのか、タイト化の勢い
がさらに増すのか注目される」とみている。
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