来週のクレジット市場=一般債取引は閑散、CDS指標は株価に振れやすい
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 7.0─8bp 銀行債(みずほ)5年 46─47bp
地方債(都債)10年 13.5─14bp 電力債(東電)10年 22─23bp
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[東京 1日 ロイター] 来週のクレジット市場で一般債の取引は閑散となる見通し。
大型連休の谷間でポジション調整の売買にとどまるとの見方が多い。クレジット・デフ
ォルト・スワップ(CDS)市場では米信用問題への懸念と景気底入れへの期待感の強弱
材料が対立しており、株価動向に振れやすい展開が見込まれている。
一般債の取引量は低水準になる見込み。投資家の動向について、ある国内証券のディー
ラーは「大型連休で市場参加者が限られることから、売買しづらい。売買したとしてもポ
ートフォリオの調整にとどまろう」と述べた。
来週も企業の2009年3月期決算発表が相次ぐ。「業績のさらなる悪化が避けられな
い情勢にあり、格下げリスクが強く意識される。投資家は業績内容や収益見通しを慎重に
分析したうえで、一般債の運用方針を見直すことになろう」(国内証券)との指摘があっ
た。ただ、新規の国内普通社債(SB)発行が多くないうえ、流通市場での売り物が枯渇
するなど運用難も意識されている。年金を運用する投資家がポートフォリオからはずした
銘柄を地銀が買う動きがみられるなど、投資家の中には格付けや業績などを分析して投資
できると判断した銘柄を積極的に運用するところもある。需要は底堅いものの、売りが出
るとすれば金利が大きく低下(価格は上昇)することだ。ある銀行系証券のアナリストは
「これまで買い一辺倒だったため、金利低下局面となれば利益を確定させる売りが出てく
る可能性が高い」と述べた。
<くすぶる米信用懸念、CDSは株価に反応か>
CDS市場でも一般債同様に取引手控えムードが広がりそうだ。指標のiTraxxJ
apanシリーズ11ITJJP5Y=GFのプレミアムは今週、350ベーシスポイント(bp)
を挟んだ水準で推移。日米の景気底入れ期待と米国投資銀行・自動車大手の信用懸念と
いう強弱材料に挟まれて、方向感に欠いた展開が続いた。
来週は連休谷間で国内の手掛かり材料に乏しいため、株価を通じて海外材料に反応しや
すい。米クライスラーが4月30日、ニューヨーク州で連邦破産法11条の適用を申請し
たことで「今後はGM再建計画策定に向けた思惑が浮上しやすい」(国内金融機関)こと
に加えて、自己資本がき損している米金融機関に対する公的資金注入に向けた思惑など信
用問題の火種は残っている。景気底入れ期待で底堅く推移している株価についても「米政
府要人の発言に敏感に反応する場面もあるのではないか」(邦銀)との見方も出ている。
CDS市場は株価の潮目変化に対する警戒感も徐々に意識されて、プロテクションの売り
・買いとも一方的な動きになりにくいとみられている。
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