来週のクレジット市場=一般債は好需給継続、CDS神経質な展開
<対国債スプレッド>
政保債(公営)10年 4.0─5.0bp 銀行債(みずほ)5年 38─39bp
地方債(都債)10年 10─10.5bp 電力債(東電)10年 17─18bp
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[東京 22日 ロイター] 来週のクレジット市場では、国内普通社債(SB)や政
地債などの一般債は良好な需給環境を維持する見込み。余剰資金を抱える機関投資家の買
い意欲は根強いため、売りが出にくい地合いが継続しそうだ。クレジット・デフォルト・
スワップ(CDS)市場では、破産法申請に対する警戒が強まっている米自動車大手ゼネ
ラル・モーターズ(GM)GM.Nの動向をにらんで、神経質な展開が予想される。海外勢
が積極的に信用リスクを取っていることでタイト化圧力がかかっているものの、経営再建
を巡るGMの動きを読みきれないだけに、ポジションを一方向に傾けにくくなる見通し。
一般債市場では、5月の大型連休以降、国内SBや地方債の新規発行が相次いでいる。
もっとも投資家の積極的な運用圧力を背景に順調に消化。スプレッドもタイト化基調が続
いている。余剰資金を抱える投資家は1─2億円単位でしか購入できないため「買い需要
に新規供給が追いつかない状況」(国内金融機関)との指摘も出ている。
6月にかけて国内SBや地方債の発行ラッシュが予想されているが「あと1カ月程度は
現在の好需給が崩れる雰囲気はない」(国内証券)との指摘がある。流通市場ではスプレ
ッドのタイト化を受けて電力債や財投債など高格付けや信用力が高い銘柄を中心に利益確
定売りの動きもみられるが、買い需要が売りを吸収する構図が続きそうだ。
新発債では来週、日本政策金融公庫が27日に6年・400億円、独立行政法人都市再
生機構<0#0917=JFI>が29日に3年・700億円の政保債の発行条件を決める見通し。
<CDS、プロテクション売り・買い交錯>
CDS市場は、プロテクションの売り・買いが交錯する可能性が高い。仮にGMが破産
法申請しても、これまで何回も債務削減交渉を続けてきただけにすでにマーケットに織り
込まれているとの見方があるものの、実際に破産法申請に踏み切った場合にマーケットに
どの程度の衝撃を与えるのか読みきれない面がある。GMは6月1日までに債権者と債務
圧縮問題で合意し、主要労組とは新協約を締結することが求められている。トレンドとし
てはタイト化の勢いが優勢だが、日米の実体経済に対する慎重な見方、不安定な株式市場
の動向も気がかりなことから、信用リスクを取る取引に歯止めがかかる可能性はある。
「タイト化、ワイド化を意識する局面にあるため、ポジションを決めにくい」(銀行系証
券)との指摘があった。
指標となる指標となるiTraxxJapanシリーズ11ITJJP5Y=GFのプレミアム
は22日に195ベーシスポイント(bp)を付け、指標としては2008年11月5日
以来、約半年ぶりに200bp割れとなった。「多くのディーラー・投資家が目先の抵抗
線とみていた200bpをあっさり割り込んだ。海外勢が積極的に信用リスクをとる動き
をみせた」(国内金融機関)との指摘があった。もっとも、プレミアムの200bp割れ
に対してはプロテクションの買いが着実に入るなどリスク回避の動きが出て、一段のタイ
トニングに慎重な取引もみられた。
GM経営再建の方向性が明確に打ち出されることになれば、マーケットの大きな懸念材
料が減る。破産法申請となった場合、一時的に株価下落などの反応が起きる可能性はある
が、経営再建という道筋が示されればマーケットの不安感はかなり薄れるとの見方が出て
いる。
ただ、本当に経営展望を描けるだけの方針を示すことができるかといった疑問、実体経
済が世界的に厳しい状況にあることを考えれば経営再建は容易ではないといった不安がつ
きまとう。「GMが経営破たんすれば失業率が大幅上昇するなど米雇用情勢のさらなる悪
化は避けられない。中期的にはプレミアムの上昇圧力につながる恐れがある」(外資系証
券)との見方があった。
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