来週のクレジット市場=一般債は好需給継続、CDSは参加者少なく取引低調
<対国債スプレッド>
政保債(地方公)10年 5.5─6.0bp 銀行債(みずほ)5年 34─35bp
地方債(都債) 10年 10─10.5bp 電力債(東電)10年 16─17bp
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[東京 7日 ロイター] 来週のクレジット市場で、一般債は良好な需給環境が続き
そうだ。スプレッドのタイト化や金利上昇への警戒感がくすぶっているが、貸出低迷で余
剰資金を潤沢に抱えている金融機関の運用圧力は根強い。信用力や格付けが高い地方債や
国内普通社債(SB)などを中心に買いが入りやすい。クレジット・デフォルト・スワッ
プ(CDS)市場では、夏季休暇で市場参加者が少なくなることから、低調な取引が見込
まれる。行き過ぎたタイト化の反動からワイド化圧力がかかりやすくなるとの見方もある。
一般債市場では、スプレッドの緩やかなタイト化が続いている。東京都が7日に決定し
た期間10年の地方債発行条件は国債利回りプラス8ベーシスポイント(bp)と前月債
から1bpタイトな水準で決まった。スプレッドを重視する中央投資家の動きが鈍かった
が、前月債に比べて金利水準が切り上がったことで、利回りの高さを重視する地方投資家
を中心にした買い需要に支えられて、順調な販売となった。
市場では「貸出低迷で余剰資金の運用先に窮する金融機関がリターンを稼ぐためにリス
クを許容する動きが出ている」(国内証券)として一般債需給が大きく崩れる気配は出て
いない。景気回復期待や株高、国債増発への懸念などを背景にした金利上昇懸念がくすぶ
っているが、投資家の運用圧力が需給を下支えする構図は変わらないとの見方が出ている。
<CDS、行き過ぎたタイト化の修正からワイド化圧力>
CDS市場は、夏季休暇となるため、取引が細る可能性が高い。消費者金融セクターを
除く個別銘柄が急速にタイト化したことで、行き過ぎ感からさらなるタイト化が見込みに
くくなったことも取引を抑える要因になるとの見方もある。ただ、2009年4─6月期
決算発表で厳しい結果となった企業に対して格下げ圧力がかかる可能性があるだけに、信
用リスクを回避するプロテクションの買いに弾みがついてもおかしくない。「日産自動車
(7201.T: 株価, ニュース, レポート)<0#7201=JFI>のようにプレミアムが100bp台を維持している銘柄がすんなり
タイト化するとは思えない」(外資系証券)との指摘もあった。
指標となるiTraxxJapanシリーズ11ITJJP5Y=GFのプレミアムは今週、一
時145bpまでタイト化する場面があったものの、指数を構成する消費者金融セクター
のプレミアムが高水準にあること、個別銘柄のタイト化に歯止めがかかったことで週後半
にかけて160bp台で取引されるなど再びワイド化圧力がかかった。「来週は今週より
さらに取引量が少なくなろう。突発的な材料が出た場合、ボラティリティ(変動率)が高
まる可能性はある」(国内金融機関)との指摘があった。
武富士8564.T<0#8564=JFI>などプレミアムが高水準の消費者金融セクターにマーケッ
トの関心が集まっている。武富士は早期償還を留保している証券化商品1092億
6300万円(3月末時点)の取り扱いに対して、保証人の米金融保証大手アンバック
ABK.Nなど関係者との交渉でどう決着するかが焦点。武富士はユーロ円建て転換社債型
新株予約権付社債(CB)700億円の償還資金に対しても懸念が強まっている。現在の
株価水準からみて、2010年6月にも投資家がプットオプションを行使する可能性が高
く、外部調達を含めた対応を迫られる。武富士に限らず消費者金融会社は過払い金返還請
求が高水準なことに加え、来年6月にも施行される貸出総量規制による収益圧迫懸念、将
来展望の不透明さというワイド化の材料を抱えている。
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