長期金利1.4%割れ試す、景気後退・米金融不安で国債選好が継続=今週の円債市場

2008年 09月 1日 06:56 JST
 
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 [東京 1日 ロイター] 今週の円債市場はしっかりとした展開が見込まれている。世界的な景気後退懸念や米金融不安を背景に安全資産とされる国債が選好される流れが継続。10年最長期国債利回り(長期金利)が1.4%割れを試す場面もありそうだ。もっとも年限長期化に伴う買い需要など月末要因がはく落することで良好な需給環境がピークを迎えたとの指摘も出ている。高値警戒感が浮上する中、10年・1.3%台では積極的な買いが手控えられやすい。2日の10年利付国債入札への警戒感もあり、金利低下のピッチは鈍くなりそうだ。

 

 国債先物9月限の予想レンジは137.50円─139.00円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.500%─1.380%。

 

 <景気後退や米金融不安を意識、債券に売りにくさ>

 

 10年最長期国債利回り(長期金利)は29日、4月18日以来4カ月ぶりとなる1.4%に低下した。世界的な景気後退懸念や米金融不安を背景に質への逃避による動きに加えて、月末恒例のインデックス年限長期化に伴う買いが金利低下を促した。今週の市場では、9月中旬に予定されている米金融機関の決算を控え、米金融不安が強まる可能性があることに加えて、国内でも不動産・建設関係の相次ぐ経営破たんなどで、クレジット市場でスプレッドの銘柄間格差が広がっており、安全資産とされる国債を選好する流れが継続しそうだ。「債券ポジションをなかなかショートにしにくい状況」(国内金融機関)という。

 

 <10年債入札は1.4%クーポンも視野、無難なら金利低下も>

 

 月末要因の買い材料がはく落するため、良好な需給関係がいったんピークを迎えるとの声も出ている。高値警戒感が浮上する中で行われる10年利付国債入札では、表面利率が1.4%と前月債(1.5%)からの引き下げも視野に入り始めており「金利は日銀利下げなどを前提にしないと買えない水準に低下しており、入札前後にはいったん調整売りが出やすい」(邦銀)との声が出ている。9月決算期末の着地を見すえて、金融機関から利益確定売りも出やすいため、徐々に金利低下ピッチは鈍くなる見込み。しかし「資金貸出が低迷する中で下期に向けて、債券部門に対する収益要請が強まる可能性がある」(邦銀)だけに、潜在的な債券ニーズに支えられて相場が大きく崩れる展開は想定しにくい。

 

  (ロイター日本語ニュース 星 裕康記者)

(hiroyasu.hoshi@thomsonreuters.com; 03-6441-1786; ロイターメッセージング:

hiroyasu.hoshi.reuters.com@reuters.net)

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