長期金利1.4%台で推移、先物は限月交代挟み不安定=来週の円債市場

2008年 09月 5日 17:40 JST
 
記事を印刷する |

 [東京 5日 ロイター] 来週の円債市場で10年最長期国債利回り(長期金利)は、1.4%台を中心に推移する見通し。世界的な景気後退懸念や米金融不安を背景に国債が選好される流れは継続するものの、高値警戒感から10年債利回りの1.4%を割り込んで買い進むのは難しいとの声が多い。国債先物は、限月交代を挟み値動きが荒くなる可能性もある。

 国債先物9月限の予想レンジは137.00円─139.50円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.500%─1.400%。

 <景気後退で底堅さ維持、材料の焦点絞れないとの声>

 

 欧米の景気後退が一段と鮮明になっている。米国では4日に発表されたADPの全米雇用リポート、新規失業保険申請件数、ISM非製造業景況指数などの経済指標が雇用環境の悪化を示し、5日発表の8月米雇用統計でも非農業部門雇用者数が8カ月連続で減少すると見込まれている。金融不安もくすぶっており、質への逃避で債券が買われやすい状況が続いている。

 市場では「米雇用統計の悪い内容は織り込んでいるので、材料が出尽くし、セル・ザ・ファクトの展開でいったん売られる可能性はある。ただ、景気が悪化しているという根っこの部分は変わらないので、地合いとしては底堅さは継続するだろう」(国内証券)と予想されている。

 もっとも、「景気後退は今に始まったことでなく、テーマとしてだいぶこなした。欧米と違い、国内市場は需給要因が大きく影響することもあり、ここ数週間は海外市場との連動が弱いかもしれない」(国内金融機関)との見方もある。国債増発懸念などをめぐり政局の行方を気にする声も多く、「景気悪化と海外要因、需給要因、政局と材料はたくさんあるのだが、かえって焦点を絞れない」(外資系証券)という。

 <先物は需給主導で波乱含み、長期金利1.4%割れには抵抗感>

 国債先物は不安定な値動きが続く可能性がある。海外ファンド勢のポジション手仕舞いで先物は大きく割高修正が進んだが、翌日5日にはショート・カバーが加速し、5カ月ぶりの高値圏を回復するなど先物市場は乱高下した。市場では「先物は短期的な需給だけで動いている状況。ファンダメンタルズの材料が出てきて反応するとか、米債が買われたので円債も素直に買われるといった側面が薄れ、非常にひねくれた相場展開になっている。ファンド勢が一気にポジション解消に動くようなことが再び起こらないとも限らない」(外資系証券)と警戒する声も残っている。

 週半ばには限月交代を迎えるが、「今後どの程度ボラタイルなマーケットになるかは、限月交代の後の先物の流動性の確保にかかっているだろう」(同)とみられている。

 

 先物が荒い値動きを続ける一方で、現物市場では様子見姿勢となる参加者も増えている。長期金利が1.5%台に上昇した場面ではおう盛な買いが確認されたが、「景気が悪いとはいえ、日銀の利下げ実施を見込めない中では、金利の低下余地は限られる。投資家は10年・1.4%割れを積極的に買っていくことないだろう」(国内証券)とみる向きが多い。

 9日には5年利付国債の入札が行われる。5日の急反発で5年債利回りが1.0%前半まで低下しており、表面利率(クーポン)が1.0%と前回債から横ばいとなれば「金利の絶対水準に魅力が感じられず、当日の相場の雰囲気にもよるだろうが、相対的な需要はあっても順調な入札とまではいかないだろう」(国内証券)との予想が聞かれた。

 

(ロイター日本語ニュース 田中 志保 ロイターメッセージング:

shiho.tanaka.reuters.com@reuters.net E-mail:shiho.tanaka@thomsonreuters.com

03-6441-1789)

AUCTION01 国債入札情報

 <0#JPTSY=JBTC> 日本相互証券の日中画面

 <0#JPBMK=> 国債ベンチマーク  (店頭取引)

 <0#JPTSY=> 長期、超長期国債一覧 (店頭取引)

 <0#JPTSYM=> 中期国債一覧 (店頭取引)

 <0#JPTSY1=BBCL> 日本相互証券の国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む

<0#JPTSY2=BBCL> 日本相互証券の国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む

 <0#JPTSY3=BBCL> 日本相互証券の国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む

 <0#JPTSYM=BBCL> 日本相互証券の国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含む

 <0#JPTSYF=BBCL> 日本相互証券の変動利付国債引値一覧・入札前取引含む

 <0#JPTSYII=BBCL> 日本相互証券の物価連動国債引値一覧・入札前取引含む

 JBOND14 国債引値 コード一覧

 <0#JGB:> 東証10年物国債先物

 <0#2JGB:> 東証10年物国債先物 日中取引

 JGBv1 東証10年物国債中心限月

 JBOND20 東証国債先物・オプション関連情報 コード一覧

 JGBMIX 日本国債先物コンポジット画面

 JBOND1- 日本語債券関連メニュー

 
 

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ
  • 日本日本
  • アジア
  • 米国米国
  • 欧州
  • 東証1部 値上り率

株価検索

会社名銘柄コード
 
写真

サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は、今後2年間はFF金利がゼロ近辺にとどまる可能性があると指摘した。  ブログ