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トランプ氏の議会演説「大統領らしい」、信用市場大きく上昇
2017年3月1日 / 23:40 / 7ヶ月前

トランプ氏の議会演説「大統領らしい」、信用市場大きく上昇

[ニューヨーク 1日 ロイター] - トランプ米大統領が2月28日に上下両院合同会議で行った演説は市場関係者の間で非常に「大統領らしかった」と評価され、1日の取引では信用市場が大きく上昇した。

トランプ氏の演説は論議を呼ぶことが多いが、今回の議会での演説の論調は落ち着いたもので、移民政策などを含む選挙公約について触れたものの、具体策には踏み込まなかった。こうしたことで市場心理はマイナスに振れなかったと指摘されている。

シュローダーのシニアポートフォリオ・マネジャー、リサ・ホーンビー氏は「トランプ氏の発言が分別があるように聞こえたこと、さらに市場が好意的に反応していたインフラ(投資)や税制改革に言及したことはプラスだった」と指摘。この日の取引ではダウ工業株30種.DJIが初めて2万1000ドル台に乗せるなど、株式市場は活況を呈した。

こうしたプラスの地合いは昨年11月のトランプ氏の大統領選での勝利以降継続しており、社債発行も一段と後押しされる見通し。

 3月1日、トランプ米大統領が2月28日に上下両院合同会議で行った演説は市場関係者の間で非常に「大統領らしかった」と評価され、1日の取引では信用市場が大きく上昇した。代表撮影(2017年 ロイター/Jim Lo Scalzo)

高格付け社債の発行は2月だけで910億ドル強。2月としては過去に4番目に高い水準となった。年初からは2670億ドル強となっており、前年の同時期を500億ドル上回っている。

クレディスイスのDCMのグローバル責任者、トーマス・マーセイン氏はトムソン・ロイター傘下のIFRに対し、これまで様子見姿勢をとっていた投資家が取引に参加するようになっており、これが一因となって投資意欲が高まっていると指摘。こうした機会を見逃すことなく資金調達計画を前倒しするよう企業に推奨している。

前日はニューヨーク連銀のダドリー総裁が利上げを「遅らせる必要はない」と述べるなど、FRB当局者からタカ派的な発言が相次いだことで、フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む3月利上げの確率は80%強と、前週の30%から大きく上昇。

こうしたなか、ある銀行関係者は「欧州で選挙が相次ぐほか、利上げ観測が高まっていることで今後はボラティリティーが高まる可能性がある」と指摘。仏大統領選挙や英国の欧州連合(EU)離脱などをめぐる地政学的リスクのほか、米国の税制改革をめぐる動向など、引き続き市場にとって大きなリスク要因が存在している。

ただ、市場は当面、エンジン全開で推移するもよう。アムンディ・スミス・ブリーデンの最高投資責任者(CIO)補佐、ジョン・デュエンシング氏は「市場が底堅いように見える限り、そして少なくとも楽観的な見方と活力の一部が維持されれば、FRBの利上げによって腰折れすることはない」と指摘。「米経済は完全雇用に近づいており、インフレも上昇している。このため、金融政策の正常化が継続することは、現時点では誰にとっても大きな驚きではない」と述べた。

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