Reuters logo
アングル:好調を維持してきた米自動車業界、先行き懸念強まる
2017年4月6日 / 06:29 / 6ヶ月前

アングル:好調を維持してきた米自動車業界、先行き懸念強まる

 4月5日、好調を維持してきた米自動車業界の先行きに懸念が強まっている。カリフォルニア州の自動車販売店で昨年5月撮影(2017年 ロイター/Mike Blake)

[デトロイト 5日 ロイター] - 好調を維持してきた米自動車業界の先行きに懸念が強まっている。全米自動車ディーラー協会(NADA)幹部は6日の電話会議で、2017年の米国での乗用車・ライトトラック販売台数が1710万台にとどまるとの予想を明らかにした。

過去最高となった16年の1755万台から減速を見込んだ。3日公表の3月の米自動車販売が年率約1660万台にとどまったことに続き、失望を誘う内容だ。

NADAのマーク・スカルペリ会長は、自動車リース契約の終了に伴いセダンタイプの中古車が市場に流れ込み、中古車価格の値崩れを引き起こしていると指摘。これはアナリストも懸念を示している動きだ。

ただ、スカルペリ会長は「(流入する中古車は)大きな数」ではあるものの「対処できない規模ではない」とも強調。中古車価格の下落は自動車メーカーや自動車ローン会社の問題であって、中古車をメーカーなどへ返却可能なディーラーの問題ではないと述べた。

卸売自動車オークション会社マンハイムによると、リース終了が見込まれる車は2017年が360万台、18年は410万台。過去の傾向と同様なら、19年は約430万台へとさらに拡大が予想される。

自動車販売チェーンを展開するグループ・ワン・オートモーティブ(GPI.N)のバイスプレジデント、ピート・デロンシャン氏は「リースが終わった車の存在は引き続き不確定要因だ」と指摘した。

投資家は金利の上昇や売れ残り自動車在庫、販売価格の値引き状況に注目しているが、これらは現在、おおむねマイナス材料とみなされる状態だ。

米自動車需要の見通しには大きく幅があり、自動車業界の先行きの不透明さを浮き彫りにしている。フォードは今年の米国内自動車販売の全体数を1770万台と予想。これに対しNADAなどは1700万台程度を見込む。コンサル会社のアリックスパートナーズは1750万台を予想するものの、18年は1660万台に落ち込み、19年は1520万台へと一段と減少するとみている。

米ゼネラル・モーターズ(GM)の北米事業責任者、アラン・ベイティ氏は、年率換算で販売台数1600万台のペースが45日以上続けば、憂慮すべき事態だと指摘。ただ「そんなことにはならないと思う」と話した。

市場では、自動車メーカーが夏に向けていかに速やかに販売の鈍化や在庫の積み上がりに対応するかに注目が集まりそうだ。夏期には通常、自動車工場での操業停止が実施されるが、その規模を拡大することも解決策の1つだ。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below