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揺れる米金融市場、「トランプ相場」の調整で:識者はこうみる
2017年3月22日 / 22:53 / 7ヶ月後

揺れる米金融市場、「トランプ相場」の調整で:識者はこうみる

 3月22日、米議会での医療保険制度改革の改廃法案の採決を巡り不透明感が増し、足元の金融市場では大統領選以降の「トランプ・ラリー」の調整が続いている。NYSEで撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米議会での医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案の採決を巡り不透明感が増し、足元の金融市場では大統領選以降の「トランプ・ラリー」の調整が続いている。法案が可決されない場合の一段の調整を指摘する声も出ている。

●銀行株に調整、買い時の可能性

<ソラリス・グループの最高投資責任者、ティム・グリスキー氏>

株価の調整が続く場合、銀行株は市場全体を約5.0%アンダーパフォームする可能性がある。ただ歴史的にみると、銀行株は依然高くない。そのことが支援材料となる。

個人的にはトランプ大統領の計画が大失敗に終わるとは考えていない。現在起きているのは、短期的な利食い売りと見通しの修正だろう。後で振り返れば、いまが買い時だったということになる。状況が落ち着く前に相場がさらに下落するかどうかは分からない。ただ、昨年11月8日の水準まで戻るとは思わない。

医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案が議会で可決されない場合、株価は5.0%調整される可能性があるが、買い時とみなされるため、下げ幅は限定されるかもしれない。

●猶予期間の終わり、政権に有言実行求める

<RBCグローバル・アセット・マネジメント(シカゴ)の米株トレーディング責任者、ライアン・ラーソン氏>

けさの動きは、あすの(オバマケア改廃法案の)下院採決の結果と、そもそもあす採決が行われるかどうかを巡る不透明感が要因だった。

市場はトランプ大統領に一定の自由裁量余地を与え、政権が話すことに支持を表明していた。

こうした猶予期間は終わりの局面に入り始めており、市場は口先だけでなく、有言実行を求めている。

(オバマケア改廃法案が)あす通過しないリスクを市場が完全に織り込んでいるとは思わない。通過しなければ、昨日の流れがもっと強い形で継続するだろう。

採決が行われず、先送りされたり棚上げされたりするようなことがあれば、下方向にかなり急激かつ急速な反応が見られるだろう。

強気相場が終わったとは思わない。まだ保留の状態だ。

●財政政策実行に懸念、5%調整も

<ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの米SPDR部門首席投資ストラテジスト、マイケル・アロン氏>

米財政政策課題の実現の時期を巡る懸念が、引き続き相場を動かす主要材料となっている。

下院で23日にも行われるとみられる医療保険制度改革法(オバマケア)改廃法案の採決が状況を大きく左右する。可決されれば、財政政策課題が順調に進んでいるとの一定の安心感が広がり、市場はプラスに反応する可能性がある。

だが、可決されなかった場合、これまで極めて短期間に大きく上昇してきたことを考慮すれば、株価の5.0%の調整もあり得なくはない。オバマケア改廃法案が採決先送りや否決となった場合、税制改革はまだ先の話で、規制緩和やトランプ政権が掲げる他の優先課題の実現はさらに遠いとの見方が広がるだろう。そうなれば、資産価格に5.0%前後の調整が入る可能性がある。

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