米大統領選、オバマ氏が富裕層にも食い込む
[ボストン 14日 ロイター] 米国の億万長者やそのほかの富裕層は、伝統的に共和党に投票する傾向が強かった。しかし、富裕層向けに投資アドバイスを提供するジム・テイラー氏によると、今回の選挙では変化がみられるという。
最も裕福な5%に増税するという提案にもかかわらず、オバマ氏は民主党の大統領候補として過去10年以上で最も深く富裕層に食い込んでおり、11月4日に行われる本選での有権者の投票行動にも根本的な変化をもらたす可能性がある。
米コネチカット州で市場調査と投資戦略を手掛けるハリソン・グループの副会長であるテイラー氏は、14日開催されたロイター・ウェルスマネジメント・サミットで、富裕層にかつてあった強固な共和党支持基盤が今はもう存在しないと指摘した。
同氏が先月19─23日に富裕層614人を対象に実施した調査では、40%がマケイン氏に投票するとした一方、オバマ氏に投票すると回答した人も33%いた。テイラー氏は、最近の株式相場の下落を考慮すると、オバマ氏への支持がさらに上昇しているだろうと述べた。また、2000年と2004年の大統領選挙では、富裕層の約80%が共和党を支持していたとも指摘した。
年間最低160万ドル(約1億6300万円)を自由に使える資金として保有する最富裕層では、マケイン氏への支持は49%とオバマ氏の28%を上回っている。「この差は大きく見えるかもしれないが、かつては100%対ゼロだった」とテイラー氏は話している。
<人々への気配り>
オバマ氏は、年収20万ドル以上の個人と同25万ドル以上の世帯への所得税減税廃止を提案しており、富裕層に受ける理由には分かりにくい部分もある。
テイラー氏の調査結果によると、富裕層では外交政策のほか、最近の金融危機のなかでオバマ氏が有利とされている経済でもマケイン氏への支持が見られた。同氏は「人々への気配りや思いやりでオバマ氏は支持を集めている」と分析する。
また、米大手投資会社ブラックロックの資産運用部門の責任者、リチャード・フォイアタド氏は、超富裕層の顧客の約50%がオバマ支持者で「投票するときに決め手になるのは、経済だけではない。ほかにもたくさんの要因がある」と述べた。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.
米中が為替めぐり対立
米中はAPEC首脳会議で為替をめぐり対立。オバマ米大統領の中国での会談が一筋縄ではいかないことを示唆した。 記事の全文 | 関連記事












