オバマ氏当選で大統領ジョークの減少を心配する声

2008年 11月 11日 16:48 JST
 

 [ニューヨーク 10日 ロイター] 次期米大統領に選出されたバラク・オバマ氏の歴史的な勝利は、ジョージ・W・ブッシュ大統領に関するジョークでうまくやっていたコメディアンにとって良い兆候とはならなそうだと専門家はみている。

 左派に傾いたコミックを好むからか、その勝利の持つ歴史的な意味からか、あるいは、今のところあまり失言がないせいか、コメディアンたちはオバマ氏をジョークにできる機会を少ししか見つけられないでいる。

 ニューヨーク市で発行されているヴィレッジ・ボイス誌のコラムニスト、マイケル・ムスト氏は「オバマ氏が選ばれた選挙は、われわれの国にとっては素晴らしいことだが、コメディにとっては悪いことだ」と話した。「彼はこの重大局面に国を救おうとしている、ひたむきで知的な人物で、それはあまり面白くない」とも述べた。

 同氏はまた、コメディはおどける対象がいて盛り上がるものだとして、「サタデー・ナイト・ライブのような番組では、Nuclear(核)と言えないブッシュ大統領やアフリカが大陸だと知らなかったサラ・ペイリンを取り上げたときに、もっとも上手くいった」と語った。

 NBCが長年放送しているコメディ番組のサタデー・ナイト・ライブは、2008年の米大統領選の間、女優ティナ・フェイによる共和党の副大統領候補サラ・ペイリンのものまねで人気が高まった。

 シラキュース大学のロバート・トンプソン教授(テレビと大衆文化)は「バラク・オバマは今のところ、コメディアンにとって悪夢だ」と語った。

 NBCの「トゥナイト・ショー」の司会者ジェイ・レノも、オバマ氏の勝利を嘆いてみせる。「コメディアンとして、ブッシュ大統領がいなくなるのを寂しく思う。バラク・オバマはジョークにするのが簡単ではない」と、4日の選挙翌日に会場の聴衆に語った。

 
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