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訂正:コラム:米政権、ゴールドマン出身の両雄に目立つ不協和音
2017年3月21日 / 04:50 / 7ヶ月後

訂正:コラム:米政権、ゴールドマン出身の両雄に目立つ不協和音

[ワシントン 20日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米国家経済会議(NEC)のコーン委員長とムニューシン米財務長官はいずれもゴールドマン・サックス(GS.N)出身者だが、この両雄は政策姿勢の違いがどんどん大きくなってきているように見受けられる。

 3月20日、米国家経済会議(NEC)のコーン委員長とムニューシン米財務長官(写真)はいずれもゴールドマン・サックス出身者だが、この両雄は政策姿勢の違いがどんどん大きくなってきているように見受けられる。独バーデンバーデンで18日撮影(2017年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

両氏は、米連邦準備理事会(FRB)の銀行監督担当副議長の指名で足並みをそろえられず、この重要な人事決定が遅れている。またムニューシン氏が20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で保護主義の拒絶に反対したことで、通商分野を巡る不協和音も強まっている様子がうかがえる。

コーン氏は、トランプ大統領の金融規制改革法(ドッド・フランク法)批判に同調しているが、FRBの次期副議長候補にはGEエナジー・ファイナンシャル・サービシズのデービッド・ネーソン最高経営責任者(CEO)を強く推してきた。ジョージ・W・ブッシュ政権時代に財務省で働いていたネーソン氏は、ボルカー・ルールなど一部の分野を批判しながらもドッド・フランク法全般については支持を表明した。そのネーソン氏は今月、金融危機時の公的支援において果たした役割が問題視されると指名を辞退。事情に詳しい関係者の話では、ムニューシン氏もネーソン氏起用案に良い顔はしなかったという。

直近ではFRBの次期副議長候補の1人として、ドッド・フランク法にずっと批判的で法律事務所の弁護士として多くの金融機関の代理人を務めたトーマス・バータニアン氏の名前が上がっている。バータニアン氏は、メットライフ(MET.N)が米金融安定監督評議会(FSOC)によるシステム上重要な金融機関の指定を不服として争った訴訟で、同社を支援(訂正)。会社側は裁判所の指定無効判決を勝ち取った。

バータニアン氏はムニューシン氏の支持を得ており、新たな銀行監督担当副議長になれば恐らく金融規制撤回に積極的に動くだろう。

ムニューシンとコーン氏は、通常問題でも意見が異なっているようだ。G20財務相・中央銀行総裁会議では、ムニューシン氏は10年来の伝統だった自由貿易支援を捨て去り、他国に対してこれまでの声明文に盛り込まれていた「あらゆる形態の保護主義に対抗する」との文言を削除するよう迫った。

トランプ氏は自由貿易叩きを政策の中心に据えており、ムニューシン氏の態度は実務者として申し分ない。だがコーン氏は、ホワイトハウス内の保護主義賛成論に反対している。

共和党の穏健派が期待しているのは、コーン氏とムニューシン氏が手を携えてトランプ氏の行き過ぎた言い回しを修正してくれるという構図だ。ところがFRBの次期副議長人事や米国の通商政策に関する動きを見る限り、両氏が政策面で一致して行動する保証は存在しない。

●背景となるニュース

*FRBで2009年以降実質的に金融規制を取り仕切ってきたタルーロ理事が4月5日に退任する。ホワイトハウスは、まだ同氏の代わりとして銀行監督を担当する副議長になる人物を指名していない。

*GEエナジー・ファイナンシャル・サービシズは8日、同社のデービッド・ネーソンCEOがホワイトハウスに対して、FRBの銀行担当副議長候補とされる事態をもはや望まないと伝えたと発表。

*18日に終わったG20財務相・中央銀行総裁会議では、ムニューシン財務長官の反対によって共同声明から「あらゆる形態の保護主義に対抗する」という文言が削除された。ムニューシン氏は会見で「過去の声明にあった表現は、わたしの視点では必ずしも適切ではなかった」と発言。トランプ大統領は、これまで結んだ貿易協定は米国に打撃を与えており、いくつかの協定の再交渉を表明している。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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*第4段落で、バータニアン氏はメットライフの弁護士ではないことを明確にし、書き直しました。

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