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米FOMC、利上げ見送りへ 引き締め近いと示唆する公算大
2016年3月14日 / 08:06 / 2年前

米FOMC、利上げ見送りへ 引き締め近いと示唆する公算大

[サンフランシスコ 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は15日からの連邦公開市委員会(FOMC)で利上げを見送る公算が大きい。だが国内のインフレと雇用状況の改善が続けば、海外の景気が減速しても近く追加利上げに踏み切る方針を明確にするとみられる。

 3月14日、米連邦準備理事会(FRB)は15日からの連邦公開市委員会(FOMC)で利上げを見送る公算が大きい。写真はワシントンのFRBビルで2014年10月撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)

FOMC後に公表されるFRB当局者の金利見通しは、年内に2回か3回の利上げを示すとの見方が大勢だ。

中国や欧州の景気減速による先行き不透明感から引き締めに慎重な姿勢を示した前回1月のFOMCと比べれば、大幅な変更になる。だが利上げを決定し、2016年中に4回の追加利上げを示唆した昨年12月の会合と比べれば緩やかなペースにとどまる。

ただ、引き締めペースの鈍化は原油価格の下落や1月の株式市場の混乱などによるもので、国内経済や世界経済の見通しが悪化したためではない。

また欧州中央銀行(ECB)が先週追加緩和に踏み切ったことで、海外要因による米経済への逆風が弱まるとの見方につながることも考えられる。

こうした状況を踏まえると、FRBは今年半ばまでに利上げし、景気動向によっては一段の引き締めを行う可能性がある。

米ミネアポリス地区連銀のコチャラコタ前総裁は利上げのタイミングについて「6月は間違いなく選択肢のひとつだ」と語った。市場のインフレ予想は1月のFOMCの時から改善したと指摘し、これは「まさしく明るい動向だ」と述べた。

<インフレをめぐる議論>

今週のFOMCではインフレ見通しをめぐる議論に多くの時間が費やされるもようだ。

タカ派のメンバーは、FRBがインフレ対応で後手に回り信頼を失うことを危惧している。一方、ハト派からは景気回復が依然として脆弱(ぜいじゃく)でインフレ圧力の確かな証拠を確認したいとの声が上がる。

リージョンズ・フィナンシャルのエコノミスト、リチャード・ムーディー氏は「おそらくこれがFRB内部で一番の争点になる」との見方を示した。

同氏は景気見通しの基本シナリオに関する「リスクバランス」をどう表現するかという問題にFRBは取り組む必要があり、4月か6月に利上げする選択肢を残しておきたいならそれが特に重要だと指摘する。

「もし全ての会合に(利上げ決定の)可能性があると市場に信じさせたいと本当に考えているなら、FRBは何か示す必要があるだろう」と述べ、経済見通しへのリスクは「ほぼ均衡している」との判断を示すと予想した。

イエレンFRB議長は市場を混乱させないため、今後の利上げについてあまり強いメッセージを発しないとの見方もある。

プルデンシャル・フィナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、FRBは「6月までに幅広いデータを集めることができる」と指摘。「一部のハト派メンバーも含めFRB当局者は(利上げの是非について)はっきりとした結論を下し、市場の見方とも一致するかもしれない」と語った。

Ann Saphir記者 翻訳:高木匠 編集:山川薫

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