Reuters logo
情報BOX:米予算教書の概要、国防費拡大 国内支出と対外援助は削減へ
2017年3月16日 / 08:51 / 6ヶ月前

情報BOX:米予算教書の概要、国防費拡大 国内支出と対外援助は削減へ

 3月16日、トランプ米大統領が同日公表する2018会計年度の予算教書の骨子では、対外援助や国内プログラムの予算が大幅に削減される一方、国防予算が増額される見通し。写真は都内で2011年8月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[16日 ロイター] - トランプ米大統領が16日公表する2018会計年度の予算教書の骨子では、対外援助や国内プログラムの予算が大幅に削減される一方、国防予算が増額される見通し。概要は以下の通り。

<国防>

国防総省の予算は2017年度の約5220億ドルから10%増額。エネルギー省や国務省など他の政府機関の国防関連予算は20億ドル増を見込んでいる。

国防予算の増加幅は一部の共和党議員が要求していた額を下回る。ただ、他分野の予算が軒並み削減される中での増額に国防総省が反発する可能性は低い。

新たな予算は、過激派組織「イスラム国(IS)」との戦闘や、前政権下で規模縮小を進めていた陸軍の増員、海軍艦船の追加配備、F35戦闘機の追加購入などによる空軍の強化に充てられる。

<国土安全保障>

国土安全保障省の予算は6.8%増額。不法移民の取り締まりや強制送還に必要な追加人員の費用も計上される。

また、メキシコ国境沿いの壁建設費用として17年度に15億ドル、18年度に26億ドルを計上。

<対外援助>

国務省と国際開発庁(USAID)を合わせた予算は28%減額。国連への拠出金の削減、気候変動プログラムや文化交流プログラム向け資金の削減が盛り込まれている。

イスラエルへの安全保障支援費31億ドルは維持。

このほか、海外緊急事態作戦(OCO)費として120億ドルを計上。OCOの予算は主にアフガニスタン、イラク、シリアなどの戦地で利用される。今年度との比較は示されていない。

現行の「大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)」向け予算は維持される。

<環境保護>

環境保護局(EPA)の予算を31%削減する。地球温暖化対策プログラムを廃止し、大気・水質保全プログラムも縮小へ。

EPAの職員は全体の19%に相当する3200人を削減。オバマ前大統領が推進した二酸化炭素(CO2)削減を目指す「クリーン・パワー・プラン」への資金拠出をストップし、事実上打ち切る。

<ヘルスケア>

医薬品や医療機器などの承認審査料を前年から2倍以上の水準に引き上げる。米食品医薬品局(FDA)が徴収する料金は20億ドル超と2017年の2倍を見込む。

<交通>

航空管制機能を連邦政府から民間へ移管する。米運輸省の裁量的経費は13%削減へ。

米宇宙航空局(NASA)の予算は0.8%減らし191億ドルに。

<エネルギー>

ネバダ州ユッカマウンテンに放射性廃棄物処理場を建設する計画の再開に向けてエネルギー省の予算に1億2000万ドル計上。同計画は法的な障害や地元の反発などを受けて暗礁に乗り上げていた。

<農業>

農務省の裁量的経費は179億ドル。議会が昨年末承認した2017年暫定予算から21%削減する。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below