中国、北朝鮮・イランに関する西側諸国の圧力に選別志向
[北京 6日 ロイター] オバマ米大統領は今月の中国訪問で、北朝鮮、およびイランの問題解決に向け中国の支持を取り付けたい考えだ。しかし中国は西側諸国の要求に対し、受け入れるものと受け入れないものについて、選別志向を強めているようにもみえる。
オバマ大統領は12日─19日に日本を含むアジア諸国を歴訪する予定。中国には15日に到着する。中国はこれまで、北朝鮮、およびイランに対する国連制裁を支持するなど、西側諸国の要請に応え支持した場合もあった。しかしより厳しい措置の導入など、中国が不必要、もしくは対象国との2国間関係を損ねる恐れがあると判断したことに対しては反対してきた。
西側諸国の一部の要求は受け入れながらも、対象国との2国間関係を損ねないようにする中国の方針は今後も変わらないとみられる。しかし最近の動きからは、中国が自国の意思をより鮮明に打ち出してゆく気配もみてとれる。
ジャーマン・マーシャル・ファンド(ブリュッセル)のフェローで、中国といわるゆる「ならず者国家」との関係を研究しているアンドリュー・スモール氏は「数年前までは、中国の立場は外的要因に左右された。当時、中国は外圧や米国の意向を重視していた」と指摘。「米国は依然として大きな要素だが、中国は対米関係の悪化を懸念せずに独自路線をとることができることを理解し始めている」と述べた。
中国人民大学で国際安全保障問題を研究するShi Yinhong教授は、北朝鮮とイランの核問題解決に向けた中国の支持を取り付ける米国の交渉は、これまでよりも骨が折れる作業になると予測。「米国の圧力に対し、中国は今までより自信を持って対処するようになる」とし「中国は協力はするだろう。ただこうした問題での中国の譲歩が米中関係を定義すると考える根拠はもろくなっている」と述べた。
中国は北朝鮮との関係において、このところ独自路線を取っている。中国の温家宝・首相は10月に北朝鮮を訪問。また胡錦濤国家主席は金正日総書記の側近を北京に招き、同総書記の訪中を促した。
米国立平和研究所(USIP)で米中関係を研究するジョン・パーク氏は、中国は北朝鮮の核兵器について懸念を持ち続けており、同国の非核化に向けた6カ国会合を再開させたい意向を持っていると述べた。
ただ、北朝鮮が核兵器を長期間にわたり保持し続ける様子をみせていること、また米国の対北朝鮮政策にブレがみられることから、中国は最近、北朝鮮との関係改善に重点を置いている。パーク氏は「中国は状況を分析し、米国のやり方は効果がないと判断したのではないか。そのため中国は対北朝鮮政策を調整せざるを得なくなった」と述べた。 続く...
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