北京五輪の聖火リレー、中国当局はチベット通過に強気姿勢

2008年 03月 25日 09:36 JST
 

 [北京 24日 ロイター] 8月に開催する北京五輪を前にした聖火リレーでは、中国当局はチベット自治区を聖火が通過する際、厳重な警備体制で対応に当たる姿勢を見せている。中国政府は「国の団結」を象徴する五輪および聖火リレーを邪魔する動きは断固阻止する構えだ。

 北京五輪の聖火は採火式が24日にギリシャで行われたが、式典では北京五輪組織委員会(BOCOG)の劉淇会長の演説中、複数の人権活動家が乱入して中国政府への抗議を行った。この抗議行動は、パリを拠点とする国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」が計画したものであることが分かったが、同記者団は、8月8日の北京五輪開幕まで抗議行動を続ける意向を明らかにしている。

 聖火は3月31日に北京に到着。そこから世界各地をめぐる聖火リレーがスタートし、5月には世界最高峰のエベレスト山頂通過も計画されている。しかし、テレビ中継も予定されている聖火のエベレスト越えは、チベット自治区ラサで起きた騒乱をきっかけに暗雲が立ち込めている。

 一方、匿名のチベットの当局者は24日付のチベット・デーリー紙で、聖火のエベレスト山頂通過は厳戒な警備の下、必ず行われると言明。「地域の聖火リレー指導チームは、すべての関係各部門と緊密に連携・協力する予定だ」とし、「ダライ一派による騒乱や妨害」には厳しく対応するとしている。同当局者によると、チベット自治区を走るランナーの選考はすでに終了しており、ルートや日程も決定している。

 チベットでの騒乱については、中国政府はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の一派が、北京五輪を妨害する目的で扇動していると非難。ダライ・ラマ側はこの見解を否定し、北京五輪を支持する意向を表明している。

 これについて新華社は「政治的な僧侶(ダライ・ラマ14世)の北京五輪支援の表明は嘘であることが証明されている。彼の支持者らは聖火リレーをボイコットし、ラサやほかの場所での暴力に訴えている。しかし彼らの北京大会妨害の計画は失敗に終わる運命にある」と報じた。

 <中国政府と各国の動き>

 中国政府はこれまで、北京五輪を国の繁栄と信頼の証しとすることを目指し、多額な投資と多大な政治的努力を行ってきた。同時に、北京五輪の開催を邪魔しようとする勢力には警告も発してきた。  続く...

 
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