UBSが短期の金価格予想を引き上げ、資金逃避先として魅力
[ロンドン 14日 ロイター] スイスの銀行大手UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)は14日、短期の金価格予想を引き上げた。金融市場の混乱を背景に資金の逃避先としての金の魅力が高まった。UBSは来月にかけての金の平均価格予想を1オンス=1000ドルとし、従来予想の900ドルから引き上げた。
また、今後3カ月間の平均価格予想も1050ドルと、従来予想の850ドルから引き上げている。
米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)の健全性に関する懸念を受けて金融市場がパニックに見舞われた11日に金に旺盛な買いが入ったことについて、UBSは投資家の関心の強さを示すものと指摘した。
株式市場が下落し、ドルが売られるなか、金価格は4カ月ぶりの高値となる967.60ドルを付けた。世界最大の金の上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラスト(GLD.P: 株価, 企業情報, レポート)の金保有は過去最高の705.90トンとなった。
UBSの金属ストラテジー責任者、ジョン・リード氏は「短期的に金はリスク回避の動きに影響されるとみる」と述べた。
その上で「週末にフレディマックとファニーメイの先行きが再確認されたことから、リスク懸念が後退する可能性がある。ただ、それも一時的なものに過ぎないだろう」と述べた。
さらに「FTF保有の動向は、投資家がシステミックリスクを以前よりもはるかに憂慮している証拠とみている。また、投資家は状況の改善を示す明瞭な証拠が提示されるまで、リスク懸念を抱き続けるとみている」と述べた。
リード氏は「このため、われわれは短期の金価格予想を引き上げる。さらに、大量かつ持続可能なETFへの流入がみられれば、さらなる価格上昇もあり得るだろう」とした。
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