WTO閣僚会合、米が農業補助金を削減する新提案
[ジュネーブ 22日 ロイター] 世界貿易機関(WTO)の貿易自由化ルール策定をめぐり米国は22日、農業補助金削減で具体的な数値を示した。長期化している多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)が進展する可能性がでてきた。
シュワブ米通商代表部(USTR)代表は、WTO交渉でブラジルやインドが譲歩することを条件に、米国が農業補助金を年150億ドルに削減する用意があると表明した。
シュワブUSTR代表は記者会見で「これは、他国が市場アクセスでより良い提案を出し、前進を図ることを期待した上での大きな動きだ」と述べた。
米国の農業補助金をめぐっては、途上国が、自国の農民を市場から締め出し、食料供給を減らし、最近の国際食料価格高騰の一因になっている、と批判していた。
しかし、食料価格高騰により、米政府の農業関連プログラムへの支出は減少。昨年は約70億ドルと、現行のWTOルールで認められている482億ドルを大きく下回っている。
シュワブ代表は、22日に示した提案を実施するためには、米議会が新農業法案を修正する必要があると述べた。ブッシュ大統領は、補助金を増やす内容の新農業法案に拒否権を行使したが、議会が再可決している。
米上院農林委員会のハーキン委員長は、22日の提案を歓迎。米国は誠実に交渉し、合意をめざす姿勢を示した。今度は他国の歩み寄りが求められると述べた。
シュワブ代表は、米国の農業補助金が2005年は189億ドル、1999年および2000年は250億ドル近くだったことを挙げて、新提案の価値を強調した。 続く...
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