中国で深刻化する電力不足、石炭価格上昇で構造問題に発展

2008年 07月 29日 15:52 JST
 

 [北京 29日 ロイター] 中国の電力不足は、夏だけの問題でなくなる可能性がでてきた。資源開発や運輸面の根深い問題に政府の価格統制が絡み、構造的問題になりつつある。

 中国では夏になると、冷房の使用で電力使用量が供給能力を超えてしまい、電力供給が制限される。現在、中国の半分で制限が実施されている。

 以前は、暑さが和らぐと電力消費も減り、状況はいくらか緩和していた。しかしアナリストは今回、電力不足の主要因が変わったとして、供給制限は冬季も続けられる可能性があるとみている。

 電力不足はかつて、発電所の建設が経済成長に追いつかないという単純な問題に起因していた。

 しかし、現在は、中国の発電の5分の4を担う火力発電の原材料である石炭の需要が、石炭の生産・輸送能力を上回るペースで高まっている一方、電力料金は政府に管理されているという事情がある。これでは、電力会社は原材料の石炭を確保できても利益を上げられない。

 アナリストからは「普通、夏が過ぎれば電力不足は緩和するが、石炭供給の問題や価格が高過ぎるため、不足状態が続く可能性がある」との声が出ている。

 冬場の電力消費量の増加もさらなる懸念要因となっている。

 中国の発電量は6月、過去6年超で最も低い8%の伸びにとどまった。ここ数年、成長著しい中国経済を支えるためには2けたの伸び率が必要とされている。  続く...

 
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