アルゼンチン上院、民間の年金基金国有化法案を可決

2008年 11月 21日 13:16 JST
 

 [ブエノスアイレス 20日 ロイター] アルゼンチン上院は20日、民間年金基金の国有化法案を賛成46、反対18の賛成多数で可決した。

 民間年金基金の国有化はフェルナンデス大統領が押し進めていたもので、労働者や退職者を世界的な金融危機から保護することが目的としている。

 しかし野党側は、政府が来年返済期日が来る多額の対外債務の返済の財源に利用しようとしていると批判している。来年は議会選挙も行われる。

 与党正義党の上院議員は法案可決について「歴史的な変化だ。金融市場が安定化する」と述べた。

 フェルナンデス大統領は今年3月、国内への優先供給を狙い、大豆の輸出税引き上げを図ったが、農業団体の反発に遭い法案が否決された。今回の年金基金の国有化法案の可決により、政治的な足がかりを再度固めたと受け止められている。世論調査では年金基金の民営化の支持は多い。

アルゼンチンは来年、対外債務で200億ドルの元利払いが必要になるが、政府の財政計画では80億ドルしか手当てされていない。

 
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