イラク駐留米軍の早期撤退で予想されるリスクのシナリオ
[27日 ロイター] 米国は2010年8月末までにイラクに駐留する米軍の戦闘部隊を撤退させることを決めた。イラクと米国間の安全保障条約で定められていた時期よりも予想以上に早く、米軍の一部の指揮官が考えていたよりも早い撤退となる見通しだ。
ただし、限定的なテロ対策作戦行動や派閥間の闘争を防ぐためのイラク軍の訓練といった目的で、大規模な部隊が残留する予定。
早期撤退で予想される可能性は以下のとおり。
<政権の空白状態>
現在イラクに駐留する14万人の米軍の大多数は過去1年間、戦闘部隊としてよりも平和維持軍、あるいは警察としての役割にシフトしてきた。
米軍によると、特にバグダッドのシーア派政権に忠実なイラク軍や警察当局と、クルド人民兵組織との間の紛争を抑制する手段となってきたという。
北方のクルド人自治区に隣接する町はイラク中央政府とクルド人の間で紛争となっており、同地域は今後の火種となる可能性がある。
アナリストの中には、イラク軍とクルド人民兵組織の双方が、石油資源の豊富なキルクークのような場所で米軍の撤退による政権の空白を埋めようとするのを恐れる見方がある。流血の事態となる可能性もある。 続く...
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