焦点:貧困から「代理母」の道選ぶインドの女性たち
[アナンド(インド) 8日 ロイター] インド西部グジャラート州のアナンドに住むシャブナムさん(26)の長年の夢はマイホームを買うことだ。夫の稼ぎに期待できないシャブナムさんは、同地区の多くの女性の例にならって「代理母」となる契約にサインし、夢を実現しようとしている。
5年前にアナンド初となった代理出産を担当し、おそらく同国で最も有名な「代理出産医」であるナイヤ・パテル医師のクリニックでは、シャブナムさんと同じように代理母となることを希望する女性が次々と訪れる。中には、失業した夫を持つ看護師や教師といった職業の女性たちもいるという。パテル医師いわく「訪れる女性は大体、家を買ったりローンや子どもの学費を支払うための金を望んでいる」。代理母に支払われる報酬は、通常25万─40万ルピー(約40万─80万円)。これは、国民の多くが1日あたり2ドル(約200円)未満で暮らす同国では大金だ。
欧米で教育を受けた医師たちにトップクラスの施設、それに費用の安さにより、インドはすでにバイパス手術から脂肪吸引術まで、広範囲の外科的手術を目的とする人々にとっての「魅力的な旅行先」となりつつある。法規制が緩いグジャラート州は、5年前に初の代理出産が成功して以降、アナンドを子どものいない国内外の夫婦たちの「ラストリゾート(最後の手段)」とするサポートを行ってきた。
パテル医師はこれまでに、代理出産で100人以上の新生児を取り上げてきた。このうちの40%がインド国外に住むインド人の子で、20%は外国人の子だ。
同医師は「代理出産は違法行為でも道義に反する行為でもない」と断った上で、「それ(代理出産)によって代理母の子どもが教育を受けられたり家族が家を買えたりした上、協力を必要とする夫婦の助けにもなれるとしたら、一体何の害があるというのか」と主張する。
<倫理の問題と心身両面のリスク>
ただしこれには異論もある。パテル医師や代理出産を依頼する夫婦たちは代理母たちを「搾取」し倫理をめぐる論争をうやむやにして逃げている、との批判にさらされている。
また代理母たちの多くは、排斥されるのではとの懸念から、自分の親や親族に代理出産について明らかにはしていない。 続く...
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