アジア各国中銀、ドル資産売却すれば外貨準備の価値が急低下へ=ADB総裁

2009年 06月 22日 17:02 JST
 

 [シンガポール 22日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁は22日、アジアの各国中銀が外貨準備のドル売却を進めれば、外貨準備の価値が急激に低下するとの見方を示した。

 アジア各国の中銀の間では、ドル中心の外貨準備の運用をユーロなどの他通貨に多様化させる動きがある。総裁はシンガポールで開かれたセミナーで、「保有資産が大きい国にとってそれは非常に難しい。なぜならドル建て資産の価値低下につながるからだ」と語った。

 さらに、ドルは今後も世界の準備通貨の地位を維持するが、長期的に各国は他の選択肢を検討することも可能と指摘。さらに「通貨下落や上昇を各国は競い合うべきでない」と語った。

 また、中国の堅調な鉱工業生産や投資の指標などをはじめ、アジアで景気回復の兆しが見られ始めたが、ADBは見通しを変更するにはいたっていないとした。

 一方、インフレについて「インフレが再び台頭することは懸念していない」との見方を示した。

 
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