国債市場「非常に重視」、JAL問題には受け身=財務相
[東京 27日 ロイター] 藤井裕久財務相は27日、閣議後の会見で、国債増発に対する警戒感から長期金利が上昇していることに関連し、2010年度予算編成において、前政権が編成した2009年度補正予算後の国債発行額44兆円程度を下回ることが重要との見解をあらためて示し、国債市場の状況を非常に重視していると語った。
また、公的支援が取り沙汰されている日本航空(JAL)(9205.T: 株価, ニュース, レポート)の経営問題に関し、「財務当局は受け身でなければならない」と述べ、国土交通省の対応を見守る考えを示した。
足元の国債市場では、税収の大幅下振れに伴って2009年度予算の新規国債発行額が50兆円超に膨らむとの観測や、2010年度予算の概算要求が過去最大の95兆円超となったことなどを背景に、長期金利に上昇圧力がかかっている。
鳩山内閣は10年度予算編成の方針において国債市場の信認確保を掲げているが、藤井財務相は「麻生内閣の44兆円の国債発行額を下回るようにしなければならない。歳出も大事だが、国債(市場)の状況が大事だ。非常に重視している」と国債市場を注視していく考えを示した。
例年であれば、翌年度の予算案策定前に財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が意見書(建議)を提出するが、藤井財務相は「(今年の建議は)ない」と明言した。
また、藤井財務相は、国会日程との関係から、11月6─7日に英セントアンドリュースで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に欠席することを正式に明らかにした。会議には代理として野田佳彦財務副大臣が出席する。
(ロイターニュース 伊藤純夫記者)
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