UPDATE2: 伊フィアットが米クライスラーと資本提携、株式35%取得へ
[ミラノ 20日 ロイター] 米クライスラーは20日、イタリアの自動車大手フィアット(FIA.MI: 株価, 企業情報, レポート)と資本・業務提携で合意したと発表した。フィアットがクライスラー株式35%を取得する。
フィアットは株式の取得で現金の支払いは行わず、代わりに同社の小型車の車台や製品、排出ガス低減技術などをクライスラーに提供する。
クライスラー株式は米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメント[CBS.UL]が80.1%を、残りを独自動車大手ダイムラー (DAIGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)が保有している。
フィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は声明で、提携は同社の事業規模拡大が目的とした。また、これによりフィアットの米国市場への再参入が可能になる。
クライスラーのボブ・ナルデリCEOは従業員に向け、提携により「長期的な存続可能性が大幅に高まる」との認識を示した。
提携によりクライスラーは、外国市場での販売機会が拡大するほか、低燃費技術の利用やフィアットが得意とする小型車のラインアップ拡充が可能となる。また両社にとってコスト削減につながる。
フィアットのジョン・エルカーン副会長は記者団に対し、今後クライスラー株の持ち分を増やす可能性があると述べた。
イタリアのトレモンティ経済・財務相は、両社の提携は「朗報」であり、活性化の兆しだと述べた。
今回の提携についてアナリストは、低コストでの米市場への参入が可能になるとして、フィアットにはおおむねプラスになるとみている。ただ、クライスラーに対する支援の効果には懐疑的な見方もある。
バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチのハラルド・ヘンドリクス氏は顧客向けノートで「ダイムラーやプライベートエクイティに解決できなかったことをフィアットが解決できる可能性は低い」と指摘した。
フィアットとクライスラーは提携によるコスト削減効果について明らかにしなかったが、ウォールストリート・ジャーナル紙(欧州版)によると、30―40億ドルとなる見込み。
独ダイムラーの広報担当者は、引き続きクライスラー株を売却する方針であり、クライスラーの経営安定に向けたあらゆる動きを歓迎するとした。
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