〔クロスマーケットアイ〕欧州・アジア勢の日本株買い継続、円債市場は気迷い抜け出せず
<東京市場 13日>
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日経平均 |国債先物6月限 | 国債292回債 |ドル/円(14:30) |
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13831.85円 | 136.26円 | 1.590% | 103.86/88円 |
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+88.49円 | +0.01円 | +0.005% | 103.83/86円 |
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注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。
下段は前営業日終値比。為替は前日NY終盤。
[東京 13日 ロイター] 13日の東京市場は株高、債券安。日経平均.N225は
200円超の上昇となり1万4000円寸前まで上げた。午後に入って日本株の底堅さを
確認した海外勢が株式先物買い/債券先物売りを持ち込んだとの観測も出ている。現物株
にも欧州勢やアジア勢の買いが散見されるなど、薄商いの中で海外勢の動きが相場を主導
する局面が続いている。懸念された中国の大地震の影響があまり出ていないことも買いを
促した。一方、円債市場は気迷い商状から抜け出せず、需給中心の展開が続いている。
<日本株、午後にじり高の動き継続>
株式市場では前日の米国株高や1ドル103円台後半の円安を好感して、日経平均は続
伸。米金融保証会社(モノライン)のMBIA(MBI.N: 株価, 企業情報, レポート)が12日に発表した第1・四半期
決算は大幅赤字となったものの、会社側が今四半期の取扱高増加と資本水準は十分との見
解を示したことで、金融不安への懸念が一歩後退した。
東京市場では「先物の売りが断続的に出て上値を抑えているが、コア銘柄を中心に現物
市場は買いが優勢だ。欧州勢、アジア勢などの買い意欲が強い」(大手証券売買担当者)
との声が出ている。
午後になっても買いの手は緩まず堅調地合いを維持した。「中国の大地震で慎重スタン
スに傾き、朝方売りから入った投資家が、地震の影響が限定的と確認して慌てて買い戻し
ているようだ」(国内証券)、「後場に入って実需の買いが入ってきている。アジア株の
動向を見極めようと、午後から取引を本格化する参加者が増えている。香港株などの堅調
さが安心感につながっているようだ」(準大手証券)との声が上がっている。
<海外勢次第の展開>
東京証券取引所が12日にまとめた5月第1週(4月28日―5月2日)の3市場投資
主体別売買動向によると、外国人の買い越し額は4008億円と前週比で一段と拡大し
た。5月中旬にかけて決算を控えたヘッジファンドの解約売りも予想されたが、「今年に
関しては3月の段階でキャッシュ化が進んだ。むしろ、ショートポジションが積み上がっ
ていたため、買い戻しの方が多い」(外資系証券)とみられている。
新光証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は、足元でも海外勢の買いが続いている
ことに注目している。「金融市場への危機意識が高まった時期に、ヘッジファンドは緊急
避難的にキャッシュポジションを積み上げたが、彼らは運用でパフォーマンスを上げなけ
ればならない。無駄にした時間を補うため、買い攻勢はこれから強まる」という。また、
「米国の個人は税還付を受けてミューチュアルファンド購入に向かっているが、還付シー
ズンが終わっても今年は減税が続き、一部ミューチュアルファンド購入に向かう。この余
波が外国人買いとして日本市場にも波及している」とみている。
市場からは「3月17日の安値を起点とした上昇波動のなかであり徐々に下値を切り上
げていく展開だ」(野村証券エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との声が
出ている。
一方、明治ドレスナー・アセットマネジメント、トレーディング部長の若林仁氏は「国
内株式市場ではCTA(商品投資顧問)の動きが指摘されている。前日の後場からの上昇
が欧州系CTAの朝方の先物買いによるものと理由づければ、つじつまが合わないことも
なさそうだ。ただ、5月はヘッジファンドの決算期であることから、先物に大口の売りも
出やすい地合いで一本調子の上昇局面は想定しづらい」とみる。「実需筋は国内企業決算
発表がひと段落するまで静観姿勢だろう。日経平均が1万4000円割れで推移している
間は、買い急ぐ必要がない上、足元のバリュエーションでみると日本株の割安感が薄れて
きている」と若林氏は話している。
<円債市場、強弱材料が対立>
円債先物は、午後になって株高に歩調を合わせ軟調気味。現物市場では「(15日に)
5年債入札を控えていることもあって買いを進めづらい」(国内証券)という中期債が引
き続き弱含んでおり、5年債利回りは2.5bp高い1.175%に上昇。「あえて、き
ょうセカンダリーで急いで買う必要性に乏しい」(邦銀)との声もある。一方、超長期ゾ
ーンは国内投資家の買いに支えられしっかり。
円債市場は強弱材料が対立して方向感に乏しい展開という。
ある邦銀関係者は「マーケットは原油や穀物など一次産品の価格上昇からくるグローバ
ルなインフレ圧力を各国の金融当局がコントロールができるのか、という点で迷いが生じ
ている。日本国債の特殊事情でいえば、市場参加者のリスク許容度が低下していることで
毎回の入札に不安を抱かざるを得ない」という。ただ一方で「内外景気は悪化方向。日
本は1─3月期こそ強いものの、4─6月期はその反動でマイナス成長かもしれないとい
うイメージを持っている。足元は売れない状況。需給面では投資家が期初から本格的な買
いを見せていないため、目先は買い方向だ」と話している。
この日の40年債入札は無難だった。発行額が2000億円と小額で買い手も一部の投
資家に限られており、相場への影響は限られた。
(ロイター日本語ニュース 橋本 浩記者 編集:宮崎 大)
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