為替こうみる:米景気回復は年末に後ずれか、くすぶるドル安リスク=バンカメ 藤井氏

2008年 06月 16日 08:09 JST
 
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 <バンク・オブ・アメリカ 日本チーフエコノミスト兼ストラテジスト 藤井知子氏>

 ポールソン米財務長官はG8後の会見で、米国の成長は年末までに加速する見通しだと発言した。これまで「年後半」と言っていたが、後ずれしている。これでは米国は利上げどころではない。米当局の最近のドルサポート発言はやはり、行動を起こすことができない中で現れたドル下落への危機感だったのだろう。G8そのものは特段の手掛かりがなかったとの見方でいいだろうが、そうなると市場の関心は金融政策や決算に戻る。欧州中央銀行(ECB)が7月に利上げに踏み切るなら、ドル安リスクが残る。現在はドルを買い上げる局面ではないだろう。

 G8でもう一点、興味深かったのは、為替への言及を避け続けた額賀財務相の発言だ。急激な円高は輸出企業の萎縮につながるし、この原材料高の中では円安も困るという日本の当局の苦悩がにじみ出ているようだ。

 (東京 16日 ロイター)

 
 

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