08年日本株アナリストランキング、リム・ユイン氏・田中克典氏がトップに=スターマイン
[東京 12日 ロイター] アナリスト評価を公表しているトムソン・ロイターのスターマインは12日、2008年の日本株アナリスト成績ランキングを発表した。推奨した銘柄が投資判断通りの動きをしたかに関して判定する「銘柄選定アワード」では、全業種総合でCLSA証券の証券・保険担当、ム・ユイン氏が1位になったほか、「収益予想アワード」(総合)では、ゴールドマン・サックス証券の食品担当、田中克典氏がトップに立った。
リム・ユイン氏は、2007年も銘柄選定(総合)で第10位にランクインしていた。今回は、対ベンチマークで21.2%の超過収益を記録。推奨銘柄では、あいおい損害保険(8761.T: 株価, ニュース, レポート)について2008年を通じて強気を通し、業界ベンチマークを48%アウトパフォームしたのが目を引いた。
銘柄選定(総合)で第2位にランクインした水戸証券の小売りなど担当の栗島理恵氏は、あさひ(3333.T: 株価, ニュース, レポート)の買い推奨で、第3位となったKBC証券のメディア・IT等担当の上出浩史氏は、ディー・エヌ・エー(2432.T: 株価, ニュース, レポート)の売り・保有を交互に入れ替えて超過収益を上げたことが、それぞれ評価のポイントになった。
他方、収益予想(総合)では、第1位となった田中克典氏のほか、第3位の高山大樹氏(電機担当)、第4位の河野祥氏(小売り担当)とゴールドマン・サックスから3人がベスト10にランクインした。第2位のクレディ・スイス・証券担当の大野東氏は、前年は第3位でワンランクアップ。また、第7位だった三菱UFJ証券・小売り担当の金森淳一氏は前年は銘柄選定(総合)で第1位だった。
スターマインは、投資推奨による収益率および収益予想の正確さに基づき、アナリストの実績を客観的に評価している。スターマインアワードは、日本の国内銘柄を対象とした「銘柄推奨実績」と「収益予想実績」について、今回は2008年の1年間の成績に基づいてまとめた。
データについては、トムソン・ロイターI/B/E/Sの収益予想データと銘柄推奨データ、およびGICS(Global Industry Classification System)の業種分類を採用。GICSの業種分類が細かすぎるなどの理由により、ランキングが困難な場合は、日本のアナリストのカバレッジ構成となるべく一致するようスターマインが複数の業種を組み合わせた。このため一般的に周知されているアナリストの担当セクターと異なるケースもある。
銘柄選定アワードについては、アナリストの収益率はすべて業種ごとのベンチマーク(当該業種の全銘柄を時価総額で加重平均したポートフォリオ)と相対的に比較して決定。さらに各アナリストの推奨内容に基づいたポートフォリオを作成するが、このポートフォリオでは、買い(BUY)推奨の場合に該当銘柄を1株買うと同時にベンチマークを1株売り、収益率がベンチマークを上回ることによるクレジットが加算される。強気買い推奨の場合には投資効果を高めるために2株買い、ベンチマークを2株売る計算を行う。
他方、売り(SELL)推奨の場合には反対にベンチマークを1株買い、該当銘柄を1株売り、強気売りの場合には効果を高めるため、ベンチマークを2株買い該当銘柄を2株売ることになる。保留(HOLD)の場合はベンチマークを1株買い、超過収益率がゼロになるようにした。
ポートフォリオは、毎月、およびアナリストがフォローする銘柄のカバレッジに変更が生じた場合や、投資推奨が変更された場合に再調整している。
収益予想アワードは、スターマインが独自に開発した測定基準である「Single─stock Estimate Score(SES)」 によって、各アナリストの収益予想の正確度を測定する。SESは相対的な正確度を測定するため、アナリストは他のアナリスト集団と比較される。SES値は、ゼロから100までの範囲で50が平均的アナリストとなり、50以上のスコアを取得するには、他のアナリストとは著しく異なる予想と、より正確な予想の両方を満たす必要が出てくる。
スターマインでは両部門において業種別に、各業種とも上位3名を選定し表彰。受賞対象になるには、いずれの部門においても2008年を通じて5銘柄以上カバーする必要がある。なお、今回の日本国内を対象としたスターマインアワードに、みずほインベスターズ証券は参加していない。
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(ロイター日本語ニュース 水野 文也記者 編集;田巻 一彦)
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